ヴレア

天気の子のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
1.9

このレビューはネタバレを含みます

かなり壮大な話だし、面白くなりそうなものなのに、最後まで乗りきれなかった。
こういう格好良くて感動的な画を見せたいんだろうなぁというのは良く伝わってくる。
が、しかし物語や人物像に深みがなく、ただ綺麗なPVみたいな映像を延々と観させられたみたいな感じだった。

特に受け付けないのは新海監督の主人公にありがちなステレオタイプなめそめそした少年。
こやつが何をしたいのかよくわからず、ひたすら大人や権力に逆らっては立場を悪くしている単に愚かな少年にしか映らない。
何故、そこまでして頑なに実家に帰るのを拒むのか?その一番重要な所すらよくわからないし、行動や言動が痛すぎてちょっと受け付けない。

ヒロインにしてもそうだ。風俗で働こうとしていた所を助けた(?)主人公に対してなんで銃を持ってるのかと怒っていたくせに、すぐその後仲直りして普通に接している。怒ったのは完全にポーズであって、もう最初から仲良くなるのありきで物語が進むのであんましこの2人の間に深い愛情とか感じられなくて、あんまり盛り上がらなかったな。

ラスト2人が偶然再会して言う台詞「ぼくたちは大丈夫だ」には呆れてしまう。え?僕達が世界の形を決定的に変えてしまったんだ。って悔やんでいたんじゃなかったの?ヒロインに会えて、自分達さえ良ければいいの?東京水没してるんですけど……。
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