このレビューはネタバレを含みます
晴れ女と何故か家出してきた男の子の恋愛?
今年ワーストな作品になってしまった
前回の君の名はで社会現象を起こしてしまった新海誠、舞台背景や随所に散りばめられた細かい設定、ノリの良いテンポ、そして誰もが驚くアニメーションの綺麗さ、音楽の使い方
物語は好きではないが、至る所で努力したという意識が見られてかなり好印象
天気の子はそんなモンスター級の映画を作り出してしまった新海誠の次作ということでハードル爆上がりだったと思う
実際今回どうだったのかというと、
結局新海誠のやりたいことを包み隠さずやった!という印象
若い男女二人のセカイが社会を巻き込んで大人が許すという構造
どんなに社会がおかしくなろうが、人に迷惑かけようが構わない、みんな味方だし、大丈夫なんとかなる
ラストのセリフ「大丈夫」にこれらが全て
集約されている
冷静に見て「何も大丈夫じゃない」んだけど‥
主人公帆高はヒロイン陽菜を連れ戻そうと親を押しのけ警察を押しのけ、社会を押しのけ独りよがりの正義を貫く
これがなんとも許せない‥
全員が帆高を心配してるのに、冷静になれない帆高は陽菜とその弟を道連れに犯罪を犯していく
これって誰が幸せになってんの‥?
ふと思ったのは
「こういう人いるよね‥」
スイッチ入っちゃうと自分のことしか見れなくなる人、この映画に出てた警察も言ってたけど
「めんどくせえ‥」
ほんとにそれ
一回親にも警察にも社会にも心配されてるのを分かって、島に帰って、それでも東京ヤバイな陽菜に会わなきゃ‥戻って頑張って解決!とかなら許せた
帆高はほんとにめんどくさい、っていうか簡単に犯罪起こせちゃう彼が怖い
全体的に話だけでなく、キャラクターも好きになれなかった‥
ただやはりアニメーションは最高!雨の描写!素晴らしい!新宿の街を駆け巡っていく感じも見覚えのあるところがたくさんあって楽しい!夏映画感ある!
帆高は帰れ!!