人事屋パドー

天気の子の人事屋パドーのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

狂った世界を狂わないで生きていくための唯一の方法は人を深く愛することである。そのことだけが最初から最後までスクリーン上を貫いています。「ハッピーエンド」というのは、人が思っている程、軽くも重くもないことがナチュラルに語られています。水没する都市は、SFが好む極めて甘美なイメージを帯びていますが、必要以上に美化しないところが、この監督の誠実さ(令和的感性)であると思われます。水を「深さ」ではなく「落差」で表現する感性はやはり「才能」であるに違いありません。