くぼたたた

2分の1の魔法のくぼたたたのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

期待してなかった分、思ったより良かった。
CGの技術は言わずもがなやし。

もっと舞台はファンタジーなんかと思ってたら、普通に現代の設定やった。
技術が発達して魔法に頼らなくなった現代に生きるファンタジーの住民たちって感じ。
伏線の散りばめ方とか、台詞で説明しすぎず映像で説明するところとか、キャラクターの設定を上手くストーリーに絡めるところとか話を作るための教科書になるんちゃうかってくらい上手い。
まあ、基本通りすぎて嫌って人もいるやろうけど。

吹き替えで見たけど、演技は違和感なかった。
むしろぴったりに感じた。
吹き替えスタッフはどう見つけてくるんやろ、すごい。

最後、2分の1の魔法ってタイトルやから消えても上半身だけ残るオチなんかなと思ったらそんなことは無かった。
そもそも原題はOnward(さらに先へ、みたいな意味らしい)で、邦題と全然違うんやな。
イアンは結局お父さん(上半身)に会えへんかったけど、お兄ちゃんがお父さんの代わりも担ってたということに気付けたからなんかな。
もし自分が産まれる前に父親が亡くなってて、この映画見たら最後お父さんに会えてもなんか冷めちゃうかもな。
亡くなった人にはもう会えないっていう現実もちゃんと教えるみたいな意味もあるんかね。

イアンは、高速に乗ることも出来る様になったし、自信もついて友達も出来たし、お父さんの思いにケリをつけてお母さんの彼氏を受け入れることも出来た。
お兄ちゃんはお父さんに別れをいうことも出来たし、住民たちは昔のものだった魔法と現代の技術を上手く使いながら生活していくだろう…って感じ。
そう考えると、原題のOnwardの方がしっくり来るな。

もし、自分が邦題をつけるとしたら…
前に進んでいく、進歩していくって感じを出したいから…
「それいけ魔法兄弟GOGOGO!」にしよ。
うわー、邦題つける人になれるかも。
くぼたたた

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