亜硝

2分の1の魔法の亜硝のネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かった〜〜最初から最後まで、とにかくあの手この手で変なことして笑わせてもらえました。ピクサー作品の中でも笑いのセンスがかなり良かったように感じましたね。

マジックリアリズムというか、ファンタジーのパロディというか、舞台設定が現代なので親近感を感じやすいし、ファンタジー世界とのコラボレーション自体もいちいち面白いですね。

ケンタウロスの警察官、バイクに乗る妖精、巨大なスナック菓子のボートとか。
二分の一しか復活しない父親とか、顔だけポップなドラゴンとか、ビジュアルもかなり強烈でした。

あと、大きなものから小さなものまで、伏線の量が多すぎて、機械仕掛けの何かを見ているみたいでした エアコン ライトカバー 指のトゲ 噴水……

もちろんそれらの組み合わせも上手くて、ガソリン切れから巨大化魔法のくだり、そこからハイウェイのチェイス、警察との一悶着、の流れは綺麗すぎて感動しましたね

ピクサーの脚本術みたいな記事で「困難を乗り越えていくうちに、いつの間にか目標が達成されている」ってあったけど、本作はかなりストレートにそれを感じましたね。旅や人生を振り返って、チェックがぜんぶ埋まっていたことに気がつくシーンは素晴らしかったです。マンティコアの腕の刺青とかもそうですが、説明を視覚に落とし込むのが流石に上手い。

嘘をついたらバレてしまう変身の呪文とか、途中でロープが外れてしまって空中を歩くところとか、キューブゼリーとか、水のスイッチとか、よく考えたな〜という展開が次々と続くのも感心しました

どこから作ったんだ!?というくらい大量の要素が絡み合ってその上無理なく構成されています、本当に凄い!100分ちょいとは思えないほど濃密〜〜な時間でした 大満足です ピクサー最高


エンドロールで流れる全力少年がいい感じでした
どないやねん、とおもいましたが、ほんと観終わったあとだと染みるんすよ いいんすよ
亜硝

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