TaiRa

2分の1の魔法のTaiRaのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
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ピクサーの中では地味な部類。ただ終盤の泣き度数は高い。

魔法が廃れたファンタジー世界の造形とか、キャラクターたちの色付けとか、あんま面白味が感じられず前半は乗り切れなかった。吹き替えで観たのもあるからか、台詞の一つ一つも紋切り型でつまらないし、そのせいもあってキャラに魅力を感じない。あと前半は基本的に説明的な台詞も多い。テンポは良いが、そこで描かれるのがほとんど説明。脚本に無駄がなさ過ぎて機械的過ぎる印象。中盤過ぎたあたりから見せ場も増えて楽しめた。高速道路のチェイスシーンは楽しいし、崖の場面のヒヤヒヤとかも良い。兄貴のポンコツ愛車の最期は泣ける。伏線の回収の仕方とかは流石ピクサーとも言えるし、真面目過ぎとも言える。終盤の泣かせポイントはキレイ過ぎな気もした。クライマックスのアクションは楽しいし、最後の最後は泣かせと適度な距離を取るのも好感。あのバランスは上手かった。下半身だけでキャラクターを描写する技術は流石と思う。陽キャなパパってのが下半身だけで表現されてるし、ペット用のリードで引っ張り回すのもバカらしくて良い。
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