ざか

HELLO WORLDのざかのネタバレレビュー・内容・結末

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

誰かに見せる為のレビューではなく自己整理の為の殴り書きです。

失ってしまった恋人を取り戻すため、電子の仮想世界に入る話です。
が、ちょっと色々疑問点が多かったです…

一行さんを取り戻したいが為に色々やるのはいいんですが、肝心の一行さん本人の感情があまりにもほったらかしです。
作中の行動としても、キャラクターの描き方としても。

特に一行さんのキャラクターがチープです。
橋の上で助けられるシーンは目の前で訳の分からない光景が突然起こったら普通「何が起こってるの?」と思う所を何の反応も示さず受け入れます。
なぜ受け入れられるのか。

大人堅書くんに最後伝える言葉も、彼を救ってあげるが為の台詞で彼女がどうしてこの言葉を言えたのかが見えてきません。
大人堅書くんがしてきた様々な自己犠牲や努力の経緯を何らかの形で一行さんが目にした、といったシーンがあれば分かるのですが特にそれもなく。

全体を通して堅書くんがやりたい事を素直に受け入れて認めてくれる恋人装置になってしまっています。

あと烏は結局何だったのか…

階層世界構造と、そこからの独立。
最後の展開は良いものだったので、更に練ってくれればもっと満足感高かったのに、と思う次第です。

と、ここまで書いて思いましたが、キャラクターの感情表現、心情の変化を描き出したら90分で納まりませんし、振り返ってみれば伝えたい事は伝えられていて破綻している訳ではないので私のわがままに近い感想ですね。
ざか

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