レオ

HELLO WORLDのレオのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
3.9
シンプルに面白い。原作の良さと、監督のアニメ作り慣れてる感を素直に感じられる万人にオススメな作品。

2027年を初めとした現実より未来の時代が舞台なんだけど、よくある突拍子もない発展の仕方をした技術とかも存在せず、2019年とそんなに変わらない街や学校の姿に良い意味で「そんなもんだよな」って思えたし。

それでいてスマホの新しいメッセージアプリやクロニクル京都等のちょっと先進的な部分も適度に出してくる辺りに心地よいリアル感を感じられた。

シナリオに関してはすごく丁寧な起承転結になっていて、転が少し読めてしまうところはあったけど良くまとまってたと思う。

登場人物の少なさも少し感じたけど、それは観終わった後の感想であって観ている間はそんなことは感じさせない引き込み力がある。

あとは心配だった俳優、女優起用のボイスキャストだけど、皆すごく頑張ってたおかげで違和感やがっかりも全然感じなかった。
ここが崩れるとアニメ映画はもう観てられなくなるからその点はまだ観てない人も安心していいです。




↓ネタバレ




ラストシーンで目覚めたカタガキナオミは、新しい世界に辿り着いた堅書直実の軸で大人になった彼の姿なのか、それともまた別の時空が絡んだ彼女との再会なのか。

「ちゃんとわかってますよ」と言わんばかりに観た人にしっかりと余韻や考える余地を与えてくれる終わり方も流石だな、とうい感じ。


あとはやっぱりみんなもインセプションを思い浮かべたみたいでなんか安心した。笑
レオ

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