2027年の京都
内気で読書好きな男子高校生の堅書直実は、決断力に欠ける自分を変えたいと思いつつも、周りに流されるがままに過ごしていたある日、京都の上空から飛んできた3本足の烏に本を奪われ、追いかけた先の伏見稲荷大社で突然現れた10年後の自分カタガキナオミと出会う
「無限の記述を可能にするレコーダー、量子記憶装置"アルタラ"です。」
ナオミは、直実が生きている2027年の世界はアルタラに記憶された"過去の京都"であるとし、彼は恋人である一行瑠璃の身に起こる事故の記録を改ざんするために現実世界からアルタラ内部にアクセスしてきたと告げる
「お前は今日から3ヶ月後、一行瑠璃と恋人同士となる。」
こうして直実とナオミは何とかして彼女の事故を防ぐため、その日から共同戦線を展開した
「中途半端はいけません、やってやりましょう。」
栞、貸し出し票、八咫烏…
「一番乗りで読んで、最初に名前が書けたら、とても気持ちがよいだろうと思います。」
様々な解釈のできるラストですけど、とても良い物語で好きです。
「あの本…。」
こういうの好きなんで、しっかり楽しめました。
スピンオフとか、その後の話とか、いろいろあるみたいなので機会があれば読んでみたいです。