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吸血の群れのizuのレビュー・感想・評価

吸血の群れ(1972年製作の映画)
4.0
※人間を食べるカエルは登場しません。

フリーカメラマンのビケット。ひょんなことからある兄妹と出会い、その兄妹の祖父であるジェイソンの屋敷へと招かれる。その屋敷ではどうやら、大量発生したカエルに悩まされているようで...

ずっと観たかったのでBluray購入。
これといったストーリーはあるようでありません。

一部界隈でとても有名なジャケット、映画は観たことなくてもこのカエルの口から人の手が出てるこの画像だけは見た事があるという人も多いのではないでしょうか。
でも安心してください、カエルは人を食べません。(!?)

というか誰も人を食べません、死。

吸血の群れというタイトルからして、主に爬虫類が人を襲うわけなんですが、襲うといっても直接的な描写はほぼなく超低予算かつCGも使われていないので基本的に役者がヘビやクモ、ヤモリ、トカゲなどの生き物と勝手に戯れて勝手にくたばるだけ。観てるこっちは苦笑い状態ですよもう。

ヒルがヒルヒルしてる所はまぁそれなりに「気持ち悪いな~」程度に見応えはありましたが、映画のテンポは基本的にかなりゆったりめで文句なしのC級映画です。

そもそもカエルは爬虫類じゃないし、トカゲ?ヤモリ?が棚の上の化学薬品を落として学者を毒殺するシーンとかアホすぎて笑う。

基本人が勝手に襲われ、会話して、襲われていくだけなんですがカエルがゲコゲコ鳴いてるだけの描写が所々...というか結構入ります。
その時はほんと、ただただカエルを写してるだけ。もしやカエル様が他の爬虫類の指揮を取っているのでは...と思ったけど本当にそうらしいですね。そうということにしておきましょう....

まぁ映画としてはへっぽこ以外の何物でもないですが、ジャケのセンスと言いカエルのかわいさと言い、カルト的人気があるのは超絶頷ける。
現に、私もジャケットが好きすぎてポスターとか探しそうな勢いですし。

気になるなら観ても良いかもしれないけど、それなりに視聴難易度は高いしその視聴難易度を越えた先に待ってるのはカエルゲコゲコ映像のみなので「覚悟」のある人のみ探してみてもいいかもしれません。

私は事前に「こんなカエルのシーンは無いどころか、カエルが人を食べるわけでもないし特に襲いもしません!!」というのを知った状態で観て、中々期待を裏切らないへっぽこ具合に笑いながら観ていましたが妥協できない人からしたらほんと妥協できないと思うので...
いやね、ジャケットだけは本当に2億点なのよ。

視聴 2024年1月8日
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