黒人司法ものっていうところで、大方の人のイメージ通りの話の内容だと思うんですけど、この映画をきっかけに一つ気づきがありまして。
それは死刑制度の是非に関してです。私は死刑制度に反対の立場で理由は冤罪だった場合の取り返しがつかないからというところなんですが、この映画ではそれ以外のものが提示されていました。
劇中で明らかにPTSDにかかっている黒人が死刑になります。これ皆さんどうご覧になったでしょうか。
当時はPTSDという概念がなかったので死刑相当と判断されましたが、これ現代では恐らく違った判決になりますよね。
単に冤罪かどうかだけでなく、刑が妥当かどうかは時代によって変わってしまう側面がある(本当はダメですよ。同じことをして罪の重さが変わってはいけないから判例は重視されるわけですから)ので、一度執行されてしまうともう戻ることのできない死刑っていうものに更なる疑問を重ねることになりました。
