このレビューはネタバレを含みます
なんだろうこの長尺の「ほん怖」感。
商業ホラーってこんなにも、こうなのか。
どう頑張っても昼間には観られる気がしない。途中なんとかして怖い感じを身体に覚えさせようと、朝晩冷えるようになってきたこの時期にクーラーつけてやろうかと思った。
電話ボックスも現代ホラーとしてのぽいビジュアルはやっぱりいい気がするんだけれど、よく考えたら時代乖離甚だしくておや?と思ったら水槽代わりに使いますか、そう来たか。
消された村と自らの出自に隠された秘密を暴くちょっと暗めのトレジャーハント、みたいな感じのノリの部分はまだ少しだけ観れる。
ただやっぱ、こういうと全否定になっちゃうけど、呪い系は実体出さん方がええ。犬の血混ざってか妖怪人間みたいになっとるのはもう訳わからん。怖くないのは分かったけど、かと言ってぶちのめす感じのテンションでもない常温のクライマックス。
ラスト煩わしく思ってた自分の特異な部分を少しだけ前向きに捉えられるようになった、のかと思ったらしっかり血が暴れてますわ、そうですよね、血は争えんよね。
犬が白くなきゃ、尾も白くなかったです。