人類ほかほか計画

犬鳴村の人類ほかほか計画のレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
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再見したけど、前に観た時よりは良く感じた。
これがJホラー再燃のきっかけになって、大ヒットして中高生がいっぱい見たというのなら、まあうまい塩梅なのかなあ、とも思う。
結局のところ「ご先祖様を大切にしましょう」的な真っ当なテーマに収まるのもそういう意味では良い。

ただ、心霊実話風に始まって、時空を越える話になって手塚治虫のバンパイヤみたいな話になるのは、それでいいのか、って感じがある。各要素が「怖さ」にとって食い合わせが悪いというか。
あと例えば電話ボックスのシーンとか、あれ水が溜まってくるのは電話ボックスの内側から撮らなくていいのか、とか。あんな外側からの引きの絵で客観的に電話ボックスの中に水が沸いてくるのを眺めてたら恐怖ではなくてただのシュールにしかなってなくないか、とか。そこはエンタメとしての塩梅とかでもないだろうし、とか。そういうのはわりとある。