山を見る係

犬鳴村の山を見る係のレビュー・感想・評価

犬鳴村(2020年製作の映画)
1.8
家族の血縁の罪に蓋をせずに家族の円環を繋げる物語というシナリオは序盤を見るだけで何となく分かっちゃった上に、茶スーツを着た幽霊がもうもろ幽霊じゃなかったり、途中からの集団幽霊がもう全然怖くなかったり、そういえばリアタイで「樹海村」をみた時もやりすぎだと思った時の感じを思い出した。全然怖くない。やりすぎなのである。逆に笑えちゃうくらい。
しかもホラー映画の「幽霊で人を怖がらせる」という目的に対して、「幽霊を怖がらない」という物語の結論が矛盾しているというか見合ってないというか。もちろんそこが本作の目指した凄みだったのだろうが、なんか賭け金の割に得れなかった感があるというか。
しかもこれは僕が頭が良くなかっただけなのかもしれないが、犬の亡霊に取り憑かれるのかがさっぱりわからない。オチの部分とかも。食われた犬に呪われてるのか?結局犬鳴村の人自体がそもそも呪われたのか?もし犬を食う人は犬っぽくなるだろうという単純な理論なら、それこそ差別的というか、蓋をしている的というかって感じだが。
序盤のカット割りとか、電話してたら急に落下してくるとこは面白かった。
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