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火口のふたりのaymmのレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.5
オンライン試写にて鑑賞。

「体の言い分」都合の良い言葉。
心と体は別。だけど結局体の言い分には逆らえないのかもしれない。

ポスターや予告の雰囲気よりもライトに愛と性について描いているように感じた。

登場人物は2人しか出てこない。
セックスをして、食べて、寝る。
人間のシンプルな本能だけ。他に何もいらない時間。
過去の思い出と現在、これからについて飾ることなく話し始める2人。
誰よりもお互いのことを隅々まで知っているからこそ、包み隠さず本音を話せる。
その心地良さが漂っていた。

カメラワークや照明、色合いなどでセックスをエロとして描いていないように感じられた。
いとこであり、人妻との秘め事云々といったドラマティックさは無く、
セックスをアートに見せようとしていない。
それは、会話と同じように「2人の間に交わされるもの」という位置付けにしたかったからかもしれない。

映画的美しさや奇抜さを期待すると肩透かしを食うかもしれないのと、
展開に関しても賛否あるかもしれないけれど、
誰にも言えないような気持ちにこっそり共感しちゃう人もいそう。
あの絵と歌にはちょっとびっくりしました…。

ドラマ要素が強いのでそこまでエロだとは思わなかったけれど、劇場で観る男性はちょっと注意した方がいいかも🤭笑
滝内公美さんが物凄く色っぽくて綺麗です。
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