Ideon

AI崩壊のIdeonのレビュー・感想・評価

AI崩壊(2020年製作の映画)
3.0
コンピューター技術者桐生は医療AIのぞみを開発したが、厚労省の認可が下りず、重病の妻の治療には間に合わなかった。失意の桐生は娘と海外に移住する。それから7年、認可が下りたAIのぞみは全国民のデータを掌握し、健康状態をコントロールするまでになった。一転、国民栄誉賞を受けることになった桐生は娘と帰国するが、突然、のぞみが暴走、国民の命の選別を始める。テロリストとして追われる身となった桐生は?というお話。
前作、22年目の告白がまずまずの出来だった入江監督だが、オリジナル脚本で挑んだ今作は微妙な出来である。どんな変装をしてどこへ逃げても、たちどころに居場所を特定されるというAIを相手にした逃亡劇は面白かったが、クライマックスに姿を現わす真犯人が意外性に欠ける。如何にも悪役ですといった演技で分かり易過ぎるのだ。余貴美子がシンゴジラでは防衛大臣を演じていたが、全く同じパターンで総理大臣を演じていたので、そのまま出世したように見えるのが面白い。
Ideon

Ideon