じい

AI崩壊のじいのネタバレレビュー・内容・結末

AI崩壊(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒネリは無いですね。
主人公は思った通りの危機に陥り、思った通りにそれを乗り越えて、の繰り返しでお話が進みます。

真犯人も、でしょうね、という感じ。
大沢たかおさんはじめキャストの方々はそれぞれ適材適所で良かったと思いますが岩田剛典さんは…微妙かな。
LDHの俳優さんは叩かれがちでそこまで酷いかと思うこともありますが、この作品のこの配役に関しては余り合わないかなと思いました。
頭脳明晰で無機質な感じがありません。

でもあまり大物を配してはそれだけでネタバレになるし、かと言って知名度の無い人にしたらやはり役どころ的に適さないし、この人選は苦慮したんだろうなと思いました。

あと、原作がそうなんでしょうからここにつまずくと作品の全否定になりかねませんが、主人公のお嬢さんの危機的状況を設定してしまったことで、主人公のモチベーションが自分の開発したシステムがたくさんの人を巻き込んだことへの自責からくるものではなく終始私的感情のみに走っているようになってしまい、これはどうなのかなと思いました。
せっかく導入部で開発したものを愛する妻には使わず、研究者としての倫理観が私的な欲望を凌駕した設定にしたのにそれが全くといってよいほど活かされていない結果になってしまっています。
あと、CITEでしたっけ?特殊部隊、無能過ぎです。あれだけの人数で容疑者取り逃がしたり、標的以外を複数回誤射したり。終始イライラしました。

それにしてもこの作品に限らず最近の邦画は無駄に長い。削れるところ、タイトにできるところ、だいぶ目につきました。
テンポが悪いとそれだけでなんか微妙な仕上がりになる気がするんですが。

主題歌良かったです。AI繋がりなのかな?でもそんなの関係なく作品のクオリティを上げていました。
じい

じい