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野性の呼び声のメガメガのネタバレレビュー・内容・結末

野性の呼び声(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

カリフォルニアの金持ち家族の家にペットとして飼われ、そのやんちゃな性格から周りに迷惑をかけることが多かった主人公のバックは、ある夜、密売人に捕らえられ、アラスカに飛ばされてしまいます。そこでは、犬ぞり配達員に買われ、先導犬として役目を担うことになるのですが、寒さが過酷な地で過ごしていくうちに、己の内に秘めたる野性の感が現れてきます。先導犬のリーダーとの衝突・犬ぞり配達員の解雇といった困難に直面するも、旅男のソーントンと出会った後は、その自由をとことん謳歌するように。
本作を通して僕は、人間と犬の関係がどうあるべきかを特に考えさせられました。
日本では「犬を飼う」というと、基本的に家の中で暮らさせるか、外でもリードで繋いだ状態にしますよね。
これではやはり、犬本来の野生の感は鈍っていき、人間に従属した存在からは脱せません。(バックは冒頭のシーンで、家中を暴れ回ったり、料理を荒らしたりしちゃってましたが、恐らくペットとしての役割に居心地の悪さを感じていたのでしょう。)
理想はやはり、ソーントンのように、自然の多い場所で放し飼いにし、犬のやりたいように行動させることなのではないでしょうか。
都心では中々厳しいかもしれませんが、もう少し動物視点に立った関係を構築していければ良いな、と思いました。

P.S. くだらないことですが、タイトルの「野性」の部分、生じゃなく性にしたのは、物語の後半でオオカミと子作りをしたことに関係してるのかな、と思ったり思わなかったり(笑)
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