どんとこい侍

眠る村のどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

眠る村(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2025年1月、日本映画専門チャンネルで視聴。

妹さんの「私が死ぬのを待ってる」
村の人にとって、捜査や裁判に携わった人にとって、その気持ちが全くないとは決して言えないだろう。

よそから働きに来ていた方の「(皆が知ってる三角関係を)清算する必要ないでしょ」を信じて真犯人がいるならば、目的は何だったのか?
村の男女関係はゆるやかだったとのことだけど、ほかにも同じように不倫をしていた人はいなかったのか?
変わる前の村人の証言を信じるならば、どうして会長宅を出入りした人・できそうな人を疑わないのか?
警察が再捜査に非協力的だったり、裁判で新証拠を採用して貰えないのはなぜなのか?
時代が進んで、葡萄酒の蓋と唾液でDNA鑑定ができる状況では無いのか?
亡くなった方の中に希死念慮や道連れ願望を持っていた人はいなかったのだろうか?

全国から注目され、得体の知れない恐怖が漂う中で、誰もが口を閉ざし蓋をする。もし真犯人がいるのならば、真実を明らかにすることの方が怖い…隣人が人殺しかもしれない、次は自分が殺されるか罪を擦り付けられるかもしれない…この狭い集落では自分の身だけではなく子供や孫までもを守る手段が「思考を止めて沈黙」し「事件はもう終わったと同調する」=「眠る」ことなんだろうなと思う。