眠る村の作品情報・感想・評価

眠る村2019年製作の映画)

上映日:2019年02月02日

製作国:

上映時間:96分

3.8

あらすじ

ナレーション

「眠る村」に投稿された感想・評価

おーじ

おーじの感想・評価

4.3
見ごたえがあった。
こういうのを観るとどーしても奥西さん側に立って見てしまうんだが、記者や事件に関する話を聞きに来る人達に「事件の起こった村の住人」として話をして下さい、と何十年にも渡って来られるのは心が休まらないだろうな〜。
ただ、有耶無耶にしたがっているのは犯人ではない人達だよね。
弁護団側が新たな証拠を見つけてきても再審を取り消し、「当時の自白」がなにものにも揺るがない証拠として再審請求と棄却の繰り返し。
予告にもあった、奥西さんの妹の「私が死ぬのを待っている。裁判官も。」という強烈な言葉。
無罪からの死刑判決から50年。
事件から57年。
奥西さんが亡くなっても終われない事件。
東海テレビ制作のドキュメンタリー作品。

東海地方に住んでいるのでこの“名張毒ぶどう酒事件”は東海テレビ以外でもちょこちょこ放送されているのでそれなりに頭に入ってます。
東海テレビのドキュメンタリーシリーズでも何回か扱っている事件ですが、今作は村人にかなりスポットをあてている挑戦的なもの。

死刑囚として病死した奥西勝氏がなぜ犯人にされたのかという村社会の闇の部分を見せつけられます。
この事件については私も何回かレビューで書いてますが、再審すれば良いものを絶対にやらない司法がおかしいと思う。
一度決めた決定をひっくり返すのは絶対許さない司法に恐怖しか感じない。

今も生活されている村の人々を悪人にされかねない作りだが、彼らも被害者であるのは間違いないしねぇ。
結局真相は永遠に葬り去られるしかないのだろう。
notitle

notitleの感想・評価

3.6
名張毒ぶどう酒事件の、村人たちにフォーカスした東海テレビのドキュメント。蓋を閉めてしまいたい人たちと、真実を求める人達。この司法判断が続く限り、自分に不条理な刃が向くことを恐れ、何も言えない。色んな闇が濃縮されていて、苛立ちに襲われる。
きよこ

きよこの感想・評価

4.0
東海テレビのドキュメンタリーはなんだろうな。粘りがすごい。クセがすごいんじゃ!ノブ風。。。笑笑。

この事件の再審が進まないのってなぜなん?検察?司法?今まで関わってきたお偉いさんへの忖度があるんだろうか?出世とか義理とかなんか今の世の中に蔓延る?ありがちな村人同士も力関係が見え隠れしててみんな口を揃えて口裏を合わせていたり。
そういえば田舎は不倫や癒着が多くてビビる😱噂に殺されるイメージ。あちこち繋がってるよって友達が言ってた。生きにくいね。これ、日本の縮図だね。

だから、みんなこのおぞましい事件に取り憑かれているのも事実。村人も被害者も加害者もはやく解放されたいと思うのは本音かもしれない。しかし人権を無視してまで有罪や無罪、無実かの真実が隠蔽され、人生が愚弄されるのはおかしな話。だったら真っ向から証明してよ。犯人探しなんて元からしてなかったのか?安易すぎて腹立たし。



「眠る村」
このタイトルが秀逸すぎて恐怖。
村も司法も眠りながら、何を待っているのか。。。
フライ

フライの感想・評価

4.0
相変わらず東海テレビドキュメンタリーの、ここまで踏み込むかと思える内容に多少の不快感を覚えるシーンもあるが、それ以上に真実を追求する姿勢と内容には頭が下がった。
本作は前作 約束とは違う視点で製作された1961年3月に起きた名張毒ぶどう酒事件を追ったドキュメンタリー。

前作の約束では、事件の概要や再現ドラマ、奥西勝が犯人であるかの有無や家族の苦悩など色々な視点から追った内容と、当時の警察、検察、今も残る裁判所の腐敗した内容を教えてくれるドキュメンタリーだが、本作は事件関係者や村人が抱えた呪縛を強く感じさせてくれる作品。
前作の約束を観ると奥西勝氏が犯人とは思えなかったし、真実を追及するのは当然と思えたが、事件から50年以上が経ち関係者の話や、作品内で語られる生贄としての言葉を聞き、苦悩する人達の姿を見て複雑な気持ちになってしまった。そして今も無実を訴え亡き奥西勝氏の再審請求をする妹 岡美代子氏の言葉を聞き、気持ちを考えるだけで、悔しさから息苦しさを覚えた。

このドキュメンタリー作品を見て日本各地で起きた悲惨な事件と、その土地で生きる人達や関係者の苦しみや葛藤まで感じてしまい複雑な感情が湧いて来た。
犯人が一番悪いのは言うまでも無いが、この事件を助長させ関係者を苦しませる事になった正義で有るべき当時の警察、検察、裁判官、未だに再審を認めない裁判官達に強い苛立ちと悪を感じた。
naosuga

naosugaの感想・評価

4.0
冤罪の可能性もある謎の多い事件とその関係者を淡々と描写していく。作品としてこういう方向を主張したい、というものはなく、過去からの事実を教えてくれる。その結果伝わってくるのは「関係者皆が被害者」「状況をひっくり返す力のなかった人が犯人になった」という人間社会の恐ろしさの一面だ。名古屋高裁印象悪い。
erinpa

erinpaの感想・評価

-
また胸糞悪いものを観てしまった。昭和36年に、小さな村で起こった毒ぶどう酒殺人事件のドキュメンタリー。現在の科学捜査では死刑判決を下された奥西さんの犯行と言えない証拠があるにもかかわらず、毎回頑なに、強要された自白のみを採用して再審を認めない裁判官。口をつぐみ、途中で供述を変えるなどする村人。。結局奥西さんは2015年に、村の平和のためにまるで人身御供のように獄中で亡くなってしまう。恐ろしい。万が一、身に覚えのない事で疑われたら、どんなに脅されてもけっして自白だけはしてはいけないな。
映画専門チャンネル

眠る村。それは「自白」証言に眠り続ける(けして目を覚まそうとしない)「村」社会である日本の司法や裁判所であり、事件が起きた葛尾の村民達でもある。

そしてその「眠り」は理不尽な冤罪に苦しむ無辜の民に向けられることはなく、あくまでも狭い身内優先の社会であり、論理でもある。

科学的な物証が出ようが自白にしがみつく2つの「村」は傍目には滑稽にも見えるが、現実の日本社会や日本人の論理にも通じている。

いろんなところに「村」はあり、「村」の論理で恥ずかしげもなく我々はのうのうと生きている。

そんな気持ちになった。一部の若手の村人に村の論理を疑いの目で見ていたのには一縷の救いがあった。

映画としてのドキュメンタリーなので語れないだろうが、おそらく真犯人とは言えずとも疑わしき被疑者はいたに違いない。そこに焦点を当てたノンフィクションがあるなら読んでみたい。
実際に農村で起きた毒物による殺人事件のドキュメンタリーですが闇が深いですね。
事件から56年の月日が経ち犯人とされ逮捕された容疑者が亡くなっても事件現場である農村には当時の事件関係者が生き残り生活を続けている…。
事件の犯人が誰なのか…長き月日が経ち、その後の村は関係者達はどうなったのかという内容のドキュメンタリーです。
村というありがちな閉鎖的なコミュニティでの暗黙の了解が闇が深すぎる。
人がたくさん殺される事件が起きててもそこは「眠る村」なんですね。
そういうとこが…ちょっと狂気じみてて怖かったですね。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.5
これまでのアーカイブの再編集をベースに、村人のONを組み合わせたいわば総集編。
奥西勝の有罪がいかにおかしいかはこれまでのドキュメンタリーの方が圧倒的に説得力がある。
今作はもっと村にフォーカスしてほしかった。
頑なに口を閉ざす村人たちに向けられたカメラは一種の暴力性を孕んでいるように感じられた。
当事者たちは、他人の生活・人生より自分の生活が大事であり、日本特有の長いものには巻かれろ的な骨の髄まで染み込んだ理念は、正義の二文字を前にしてもひっくり返らないことは自明である。
しかしまぁほんとに秘密を墓まで持っていくだけの根性があるのか、嘘が真になったのか、そもそも本当に奥西勝が犯人なのか、わからないもんがわからないままゴールが見えてきてることにゾッとする。
56歳の息子にシラを切り続ける、当時の被害者である母親の発言がめちゃくちゃ怖い。
>|