ウトヤ島に味をしめて、
またまたドキュメンタリー行っちゃいました。
三重県の葛尾地区の公民館で開かれた村人による懇親会に於いて振舞われた
ぶどう酒に農薬ニッカリンが混入されていて、中毒者17人、死亡者5人をだす大量殺人事件。
被疑者として逮捕・起訴された奥西勝氏は無罪を主張し、
獄中で9回の再審請求をするもことごとく棄却され、獄中でその一生を終えた。
代わって妹さんが兄の意思を継ぎ、司法と戦うという
日本弁護士連合会が全面支援する再審事件。
そのためにか、
過去にも映像化されているその殆どは、奥西氏側目線で語られる、
“本件は冤罪である”という主張から構成されている。
とにかく、
長く争われているため、科学捜査の進歩から、徐々に徐々に、
起訴するには不自然な点も出てくるのだが、
被疑者本人と、関係者がもう殆ど存命ではない。
生きてシャバへと出られることはもうない、その名誉を守るための戦い。
未だ決着つかない泥沼の審議ははたして、
どの方向へと転がり、どのように着地するのか!?
これからも動向を追い続けたいものです。
和歌山カレー事件といい、標的がいないのは怖い。
2019.4.20 横浜シネマジャック&ベティ