何処を調べてもな~んにも出てこないので、不肖私めが備忘録としてちょっと長めの解説をさせていただきます。
インドネシア・オーストラリア合作みたいですね。主人公ライアンを演じるのは南アフリカ出身でオーストラリア俳優のPaul O'Brien。スッキリとしたイケメンですが、今作ではまるでGerard James Butlerのような髭面の風貌での役作り。せっかくなら髭なしでの演技を観たかったです、勿体ない。
ざっくりといえば、悪者を征伐する組織のエージェントがアジアの海賊(人さらい組織)を殲滅する、みたいな話です。
海賊の一人はジャップか、若しくはチャイニーズかもわかんない(笑)って言ってましたから、政治的にはインドネシアやオーストラリアの対日感情が見え隠れします。で、「悪者は日本」で「退治するのはアングロサクソン」というモチーフは、ある種アジアでの日本人やアングロサクソンに対するステレオタイプみたいなものを感じてしまいますね。まあ何だかんだ言っても、海賊の組織を牛耳るのはジャカルタの豪邸に住むインドネシア人なんですけどね(笑)。金持ちのバロメーターはポルシェって言う(笑)。
事件のカギを握る男の子のお母さん役、インドネシアの女優さんAgni Pratisthaは2007年のミスユニバースのインドネシア代表ですね。まあ可愛いっす。因みにAgniはサンスクリット語の「火の神」を意味します。そして、そして主人公ライアンとお母さんのロマンスは一切なし(笑)。
最後に忘れてはならないのは、傭兵のようなスナイパー(派遣されるエージェント)を演じるのがMichael George William "Mike" Lewisでございます。主人公を完全に食ってしまうほどのメチャクチャなイケメンっす。インドネシアのモデルさんで俳優さんですね。劇中で帰りの飛行機に間に合わなくなりそうになりながら「無償」で主人公を助けてしまうのですが、イヤーカッコいいっす。
トゥクトゥクの運転手も良い味でしたよ!
映画の味はアジア風ではなくてオーストラリアの宗主国イギリス風味。グロいところもきっちり描きます。青竜刀みたいな刀で手とか首とかバッサーンみたいな。
もう、これは絶対観なきゃ損ですよ、皆様。おススメ。