ハル

クーリエ:最高機密の運び屋のハルのレビュー・感想・評価

5.0
「我々のような人間から、世界は変わっていくのかもしれないよ」

米ソの核戦争によって本当に世界が滅亡すると人々が恐れていた時代に、
その危機を回避しようとリスクを冒して立ち向かったのは、勇気あるひとりの軍人と、うっかり巻き込まれた普通の人セールスマンだった。

スパイ映画だけあって終始すごい緊張感で、手に汗握るどころか、息が止まるような場面も多い。
だからこそ彼らの熱い友情が深く際立ち、強固な信頼関係が心強かった。

きっとそれは最後まで、揺らぐことなく、確かなものだったのだと思う。
もう思い出しただけで泣ける。

ベネディクト・カンバーバッチが追い詰められ、壊れて行く様子はものすごい迫力だったけど、なにより心に残るのは、2人が対面し、重要な事実を知った時のペンコフスキーだ。

あの表情が忘れられない。
ハル

ハル