若大将オーウェン

クロースの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

クロース(2019年製作の映画)
4.5
誰もが知るバットマンの悪役ジョーカーの起源を現代的なテーマも込めて作られた映画が大ヒット。
それとある意味似てるのが、このクロース。
誰もが知るサンタクロースの起源を描いたとっても素敵な作品でした。

しかも単にサンタさんって素敵よねという綺麗事で話を構築せず、ちゃんと今描かれるべき作品になっていてとても良かった。

分断と対立がはびこるスミレンズブルクが舞台。ここの住人は隣人であるのに違う民族ということで毎日喧嘩をしてる。

子供同士が仲良くしていると、大人たちは民族同士が対立してきた「歴史」を教え、仲良くしては先祖たちに顔向けできないと子供たちを引き離そうとする。

その間に結果的に立っていくのが主人公のジェスパーであり、クロースであり、サンタ伝説なのだが、

未来を変えるのは教育だということもメッセージとしてあるし、「本当に欲のない行いは人の心を動かす」などまさにエモーションについての映画だと思う

3DCGのようにも見えるが、2Dで描かれてるというアニメーション自体も素晴らしく(特にライティングが本当に綺麗)、レイアウトも良いと思った。

今年のアニメの中でもトップクラスの素晴らしい作品