Ryan

ブレグジット EU離脱のRyanのレビュー・感想・評価

ブレグジット EU離脱(2019年製作の映画)
3.9
選挙参謀 ドミニク・カミングス


ストーリー
2016年。政治戦略家ドミニク・カミングスは、EU離脱国民投票に向けて、イギリス独立党のロビイストから離脱派の選挙参謀になるよう依頼される。


主演 ベネディクト・カンバーバッチ


面白い。
カンバーバッチの名演と恐ろしいまでに辛辣な会話劇と国民の演出、これぞポリティカルスリラー。
当時の衝撃を思い返した。

かなり良くできている。
内容も充実しており"イギリスの過去"を描くのではなく、どちらかと言うとEU離脱に向けた選挙戦争を描いている。

映画を通して驚くのは、イギリス人の選挙に対する国民の熱量。
これは日本ではあり得ない光景であり、彼ら彼女らが選挙で泣き叫び喜びを分かち合うなど想像するのが難しいだろう。
しかし、この映画ではそれをやってのけており、政治家が国を変えるのではなく国民が国を変えるの意味がよくわかる。

ラストの終わり方も"この後の未来へ"の投げかけであり、どちらの道にも進めることを示唆しているだろう。

現在のイギリス経済の低調ぶりを見るとEU離脱が良かったのか悪かったのか、判断は難しいが少しずつ風向きが変わりつつあるのは事実だろう。
それまでに何があったのか?気になる方は是非。

日本人も「難しい」「難しそう」等と言わず、たまにはポリティカル映画を見て欲しい。
Dr.ストレンジのベネディクトカンバーバッチ主演なので。
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