苛烈化する校内暴力を鎮圧させるべく、3人組のアンドロイド教師が導入されるのだが、少年院帰りの不良生徒が強権に対して反旗を翻す。同監督「処刑教室」の未来編として製作されている、バイオレンス映画。
(公開当時から見た)近未来を舞台にして、不良生徒とアンドロイド教師の衝突を描いている作品。「不道徳なやり方で、不道徳を罰する」というモチーフが活かされており、前作とは異なったベクトルにより、主人公側への感情移入が促される。
不良生徒のコミュニティが、マッド・マックス調のヒャッハー集団と化しているため、極めて映画的なケレンミが備わっている。もはや学校教育云々とは無関係の話に変容しているが、疾風怒濤のごときテンションが気持ち良い。
女性型アンドロイド役をパム・グリア、学校の校長役をマルコム・マクダウェルが熱演。さらに、後者の日本語吹替を担当しているのは、日活ロマンポルノの常連俳優・江角英明。この取り合わせに興奮しているのは、筆者だけかも知れない。