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ラヴィ・ド・ボエームのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)
4.0
パリに舞台を変えても変わらぬカウリスマキ節で描く貧乏芸術家たちの連帯と友情、そして恋愛

絵描き、物書き、音楽家(音書き?)…三者三様うだつの上がらないクソ主人公たち。互いに助け合うパリの売れない金無し貧乏芸術家、謎の連携プレーが笑いを誘う。家賃払わず立ち退きさせられるのに未払い分払わず堂々と戻ってきたり、タクシー運転手を殴る始末など、前半コイツらヤバすぎる!だが、見ている内になんとも憎めないキャラクターになっていく。そんな彼ら(というより絵)のカモ役ジャン=ピエール・レオ。夢はでっかく金が入ればパーッと使う。夢はあっても、だが金(カネ)が無い。愛想尽かされても仕方のない息の詰まる貧乏生活。そして、最後は静かにそっと胸を打つようだ。

働く必要はない
雪の降る町を~♪
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