ラヴィ・ド・ボエームの作品情報・感想・評価

「ラヴィ・ド・ボエーム」に投稿された感想・評価

xxxxxxx

xxxxxxxの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

記録
めちゃくちゃ沁みる…監督の新作はいつでしょうか。手元に置いておきたい作品。カウリスマキ監督、これからも追っていくので、どうか長生きしてください。
今、改めて観直せば、90年代始め(資本主義の勝利)とでも言いたげな欠陥商品のハリウッド大作に大きな風穴を開けるような爽やかさに溢れております。 アキ・カウリスマキ『ラブィ・ド・ポエーム』

その後の素晴らしい作品系譜に比すればいささか見劣りする感は否めませんが、やはり白黒画面のパリという時代錯誤。
そしてジャン=ピオール・レオ、サミュエル・フラー、ルイ・マルらがその地の住民に見えず、日本人なら誰もが知る唄が混在する無国籍ぶり。
この二点は文句なしに爽やかです。
爽やかとは作品の出来不出来とか、才能の有無としての問題ではなく、純粋に製作上の概念として二流性を自覚しているという点に尽きます。
何の苦労もなく一流になった人間が退屈この上ないのと同じように、90年代始めまで資本主義の勝利と、でも言いたげな一流ぶったハリウッド欠陥大作にさんざん付き合ってきた私たちにとって、この二流性がいかに新時代の幕開けの予見させ胸踊らされ事か?それは、同時代の感性を共有する方なら理屈抜きに分かる筈。

それまで歯牙にもかけられなかったアジア圏が90年代初頭から急速に台頭してきたのも、そうした理由によります。

21世紀の映画の在り方は、携わった何百人の人々の生活の糧になりうる(大衆芸術)とは別次元の生き物に変革するであろう、と私たちは諭された筈ですが、今なお目覚めぬ(大家)や(名作)と呼ばれるものに自足的にらなりがちな方は無自覚ならまま(演出)と呼ばれる狭量な世界から脱けきれていないようです。
芸術家という商売も売れないと惨めなものです。家賃やその日の食費に困るぐらいに貧乏な画家、作家、音楽家の三人が何の因果か知り合い、交流を深めていく友情劇が本作のストーリーです。面白いのは、食うに困ってるはずなんですが宵越しの金は持たないというような気風を持ってるところです。自分達の作品が売れれば、すぐにお金を使います。愛する恋人は、そんな彼らにはついていくはずもありません。
カウリスマキ監督も、映画という作品を制作する芸術家です。そこんところのユーモアを混えた描写は、見事だと思います。
この芸術家三人組は貧乏にもめげすに、とにかく前向きです。劇作家は文章を削らないですし、作曲家は音を変えません、画家は絵の具代をケチりません。芸術家らしい頑固さと不器用さが良いですね。
最後に恋人が亡くなったりもしますが、カウリスマキ監督の人間に対する目線はあくまでも温かさがあります。下積みしている方々への応援メッセージのような作品に感じました。
Linus

Linusの感想・評価

3.8
いやー、カウリスマキ知る前にル・アーヴル観ちゃったなー。

もう一回、ル・アーヴルの靴磨き観よ。
荒野

荒野の感想・評価

3.5
彼らの空間は言っちゃあれだけど絶対いい臭いはしなさそうで、でもそれは自分は絶対好きな臭いだとも思った。最後は日本愛で締めてくれるカウリスマキ。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.8
最後まで救われないパターン。

ジャン=ピエール・レオが絵を買う。
ぶぶこ

ぶぶこの感想・評価

4.0
細かい内容は忘れたが、登場人物の寂しさ、哀しさはなんとなく覚えている。それだけで十分な映画だと思う。
絶望の淵、温かき微笑み三つ。芸術の都パリの裏手で作家と画家と作曲家が、貧困からの逃走中に出会う奇跡。

ベレー帽が画家に愛用されるのは、絵を描く時に邪魔な前髪をおさえるのに丁度良いからなんじゃないか、とか、皆を幸せにする嘘は魔法なんじゃないか、とかね。洒落たことを考えたくなるような。

イギリス製三輪自動車Reliant Robinに乗って6人と1匹でピクニックする、いつの日か光降ること祈りたくなる哀愁の芸術。
セリフ多めでビックリ
この監督の作品で
笑い声聞いたの初めてな気がする

貧乏画家、貧乏作家、貧乏音楽家
の自由奔放な3人組
これを支える女達は大変…
バカな男の情熱

けど大事な人のためなら
大事な物でも手放すんだ
金や物が全てじゃないぞ〜
かげば

かげばの感想・評価

3.0
売れない芸術家が3人集まるっていうどうしようもない組み合わせで案の定どうしようもないことになる
監督の癖なんやろうけど、全く美化されない汚いパリを映す雰囲気とか○
ただちょっと自分には退屈だった
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