ラヴィ・ド・ボエームの作品情報・感想・評価

「ラヴィ・ド・ボエーム」に投稿された感想・評価

のり

のりの感想・評価

4.5
ずいぶん前に、アキ、カウリスマキに心酔してたの思いだした
監督は、小津安次郎を尊敬し、影響受けたと知り、すごく嬉しく、納得した記憶がよみがえりました
昔観た映画、これに記録するのに思い出せるのは、懐かしく、嬉しいです🤗
S

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4.0
カウリスマキの描く貧困は暖かくて優しい。
この最後があってこその『ル・アーヴルの靴みがき』なのかもしれない。
白黒の映像と相まって悲しすぎる。
なお

なおの感想・評価

3.5
知り合ったきっかけからすると普通ありえない男3人での共同生活。
とにかく貧乏な作家、画家、音楽家。女性にはとても一途。愛する女性の為ならお金は惜しまない。
ラストで3人の優しさが溢れます。

画家の絵をとても気に入って買ってくれる男性は「大人は判ってくれない」で少年役のジャン=ピエール・レオ。ルイ・マルもちょこっと登場します。

黒いスーツがどうしても必要なマルセルの為の友の悪知恵はクスっと笑えます。

このレビューはネタバレを含みます

どうか乾杯を 夢追い人に
たとえ愚かに見えても
どうか乾杯を 心の痛みに
どうか乾杯を 厄介な私達に

これはLA・LA・LANDの歌詞だけれど
LA・LA・LANDように良い香りで
キラびやかな哀愁ではなく
汚くて男臭くて不格好な芸術家の哀愁を
アンニュイにそしていつも通り愛の眼差しで
切り取ったのが本作✧

時折漂う女性の香り♡
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.2
カウリスマキのパリへの憧憬を感じた。ボヘミアンで退廃的な三人がクール。カウリスマキの映画に出てくる人々は貧乏でも誇り高く、人情に厚い。そこが好きだ。

このレビューはネタバレを含みます

終始退屈していたけど ラスト不意打ちの邦楽に 泣きそうになった
別にそんな邦楽好きじゃないけど 突然の日本語と悲愁の組み合わせに感動してしまったのかな
sonozy

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3.9
アキ・カウリスマキ監督特集。
続いて1992年。

La Vie de Bohème(ボヘミアンな生活)。モノクロ。
ベルリン映画祭Forum of New Cinema他を受賞。

今作はパリが舞台。という事でほぼフランス語ですね。

家賃が払えず部屋は立ち退き命令が出ている売れない戯曲作家マルセル。
マルセルとレストランで意気投合したアルバニア出身のイマイチな画家ロドルフォ。
マルセルが立ち退かされた部屋に越してきた売れない作曲家ショナール。

ほぼ文無しの3人と、彼らの彼女たちとの物語。

心に沁みるエンディングで「雪の降る街を」(歌:トシタケ・シノハラ)が日本語で流れるのが印象的です。
xxxxxxx

xxxxxxxの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

記録
めちゃくちゃ沁みる…監督の新作はいつでしょうか。手元に置いておきたい作品。カウリスマキ監督、これからも追っていくので、どうか長生きしてください。
今、改めて観直せば、90年代始め(資本主義の勝利)とでも言いたげな欠陥商品のハリウッド大作に大きな風穴を開けるような爽やかさに溢れております。 アキ・カウリスマキ『ラブィ・ド・ポエーム』

その後の素晴らしい作品系譜に比すればいささか見劣りする感は否めませんが、やはり白黒画面のパリという時代錯誤。
そしてジャン=ピオール・レオ、サミュエル・フラー、ルイ・マルらがその地の住民に見えず、日本人なら誰もが知る唄が混在する無国籍ぶり。
この二点は文句なしに爽やかです。
爽やかとは作品の出来不出来とか、才能の有無としての問題ではなく、純粋に製作上の概念として二流性を自覚しているという点に尽きます。
何の苦労もなく一流になった人間が退屈この上ないのと同じように、90年代始めまで資本主義の勝利と、でも言いたげな一流ぶったハリウッド欠陥大作にさんざん付き合ってきた私たちにとって、この二流性がいかに新時代の幕開けの予見させ胸踊らされ事か?それは、同時代の感性を共有する方なら理屈抜きに分かる筈。

それまで歯牙にもかけられなかったアジア圏が90年代初頭から急速に台頭してきたのも、そうした理由によります。

21世紀の映画の在り方は、携わった何百人の人々の生活の糧になりうる(大衆芸術)とは別次元の生き物に変革するであろう、と私たちは諭された筈ですが、今なお目覚めぬ(大家)や(名作)と呼ばれるものに自足的にらなりがちな方は無自覚ならまま(演出)と呼ばれる狭量な世界から脱けきれていないようです。
芸術家という商売も売れないと惨めなものです。家賃やその日の食費に困るぐらいに貧乏な画家、作家、音楽家の三人が何の因果か知り合い、交流を深めていく友情劇が本作のストーリーです。面白いのは、食うに困ってるはずなんですが宵越しの金は持たないというような気風を持ってるところです。自分達の作品が売れれば、すぐにお金を使います。愛する恋人は、そんな彼らにはついていくはずもありません。
カウリスマキ監督も、映画という作品を制作する芸術家です。そこんところのユーモアを混えた描写は、見事だと思います。
この芸術家三人組は貧乏にもめげすに、とにかく前向きです。劇作家は文章を削らないですし、作曲家は音を変えません、画家は絵の具代をケチりません。芸術家らしい頑固さと不器用さが良いですね。
最後に恋人が亡くなったりもしますが、カウリスマキ監督の人間に対する目線はあくまでも温かさがあります。下積みしている方々への応援メッセージのような作品に感じました。
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