ラヴィ・ド・ボエームの作品情報・感想・評価

「ラヴィ・ド・ボエーム」に投稿された感想・評価

カウリスマキのモノクロ2作目。なんともない物語なのだけど、楽しくて儚いところがさすがカウリスマキ・マジック。

芸術の都、パリ。おじさんに差し掛かった芸術家の卵達の生活と、そのうちの一人画家のロドルフォの恋物語を描く。

ラストの曲に日本人としてびっくりしたり嬉しかったり。身を削るような貧乏生活とそこに仄かに灯る恋人生活は哀愁溢れるあの曲がぴったりなのかもしれません。

日常に隠れた「縁」で繋がる「男の友情」も楽しめた。港町三部作の「手を差し伸べる善意」の原型がこの映画にもあり、なかなか興味深い作品でした。
カウリスマキ監督の手にかかれば
こんなにもくすくすと笑えてしまう
作品になるのですね。

カウリスマキ作品以外のマッティ・ペロンパーの
演技を見たことが無いので、彼は笑わないイメージです。
今作では、2回ほど微笑むシーンがあり
その時の表情がとても穏やかで。
きっと優しい人だったのだろうなぁと、しみじみ感じました。
おじいちゃんになった彼の演技も見たかったなぁ(涙)
がく

がくの感想・評価

3.9
珍・カウリスマキ。

芸術家が主人公なんて珍しい。そしてオチのつけ方も。でもいつも通り、「カウリスマキは笑わない」
へい

へいの感想・評価

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芸術の街パリ、売れないおじさん芸術家たちのその日暮らしの生活。全く売れそうにない芸術を続けている。特に音楽家の前衛的すぎる曲が印象的。
あと、ほとんど演技をしないけど存在感半端ない犬ボードレール。

不器用で寡黙な画家の彼女への愛情表現がいいんだよなぁ。どんな醜態を晒しても、まっすぐな目。

後半、そんな気ままに生きる芸術家にもお金にはやっぱり苦労する。レストランの前でサンプル料理を観ながら料理を想像する姿はなんとも言えない。
彼女たちは愛想をつかすけど。。。

最後の最後である理由から、全てのプライドを捨てた男たちの姿にはグッとくるものがある
数年前文芸坐でやってたカウリスマキオールナイト以来の鑑賞。
こんなの見せられたら生きていけない。
最後のあたりでフランダースの犬のように犬が寄り添うシーンが挿入され、ラストの「1人にしてくれ」と言って愛犬のボードレーヌを連れて廊下を歩く中、もう一匹が突如画面に現れて吸い込まれるように廊下を奥へと走っていく。
花を摘むという行為がここまで分かりやすくそして詩的に描かれるのか。
しかし矢張りカウリスマキ作品はカラーの方が肌に合う作品が多い。
のり

のりの感想・評価

4.5
ずいぶん前に、アキ、カウリスマキに心酔してたの思いだした
監督は、小津安次郎を尊敬し、影響受けたと知り、すごく嬉しく、納得した記憶がよみがえりました
昔観た映画、これに記録するのに思い出せるのは、懐かしく、嬉しいです🤗
鹿

鹿の感想・評価

4.0
カウリスマキの描く貧困は暖かくて優しい。
この最後があってこその『ル・アーヴルの靴みがき』なのかもしれない。
白黒の映像と相まって悲しすぎる。
なお

なおの感想・評価

3.5
知り合ったきっかけからすると普通ありえない男3人での共同生活。
とにかく貧乏な作家、画家、音楽家。女性にはとても一途。愛する女性の為ならお金は惜しまない。
ラストで3人の優しさが溢れます。

画家の絵をとても気に入って買ってくれる男性は「大人は判ってくれない」で少年役のジャン=ピエール・レオ。ルイ・マルもちょこっと登場します。

黒いスーツがどうしても必要なマルセルの為の友の悪知恵はクスっと笑えます。

このレビューはネタバレを含みます

どうか乾杯を 夢追い人に
たとえ愚かに見えても
どうか乾杯を 心の痛みに
どうか乾杯を 厄介な私達に

これはLA・LA・LANDの歌詞だけれど
LA・LA・LANDように良い香りで
キラびやかな哀愁ではなく
汚くて男臭くて不格好な芸術家の哀愁を
アンニュイにそしていつも通り愛の眼差しで
切り取ったのが本作✧

時折漂う女性の香り♡
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.2
カウリスマキのパリへの憧憬を感じた。ボヘミアンで退廃的な三人がクール。カウリスマキの映画に出てくる人々は貧乏でも誇り高く、人情に厚い。そこが好きだ。
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