ラヴィ・ド・ボエームの作品情報・感想・評価

「ラヴィ・ド・ボエーム」に投稿された感想・評価

DZ015

DZ015の感想・評価

4.3
「枯れてる」
「それなら造花を買えばよかった」

3人の芸術家のボヘミアン生活。「武士は食わねど」を地で行く生き様がとにかく可笑しい。カウリスマキベスト3に入るぐらい好きな作品。笑いと切なさのバランス、しびれるシーンとセリフの数々。切実なはずの日々を飄々と。人生どうにかなるものと思える傑作。

#ひとりアキカウリスマキまつり
画家がスリに合うシーンの手のクローズアップはモロにブレッソンだなぁ。資本主義の世界的勝利が明らかになった1992年という時代に、モノクロ映画でパリのボヘミアン芸術家たちの生活を描くなんて、なんとまぁ時代錯誤な試み。新聞王や砂糖工場経営者など、お金で文化を所有できるステータスの人々に依存する形でしか、もはや芸術家は生きていけないのか。愛しているけど、貧乏では生きられないわ。「雪の降る町」の唄かしみじみと刺さる。
Takashi

Takashiの感想・評価

4.0
移民という境遇に共感してしまう今日この頃。登場人物たちの愛への正直さが、冗談のようでもあるし詩的でもある。
のんchan

のんchanの感想・評価

3.8
モノクロ撮影で舞台はパリ🇫🇷
いつものカウリスマキではあるんだけど、ん〜ちょっと長く感じたかな?

と思ったら、原作がフランスの小説家アンリ・ミュルジェールの古典文学『ボエーム』だったのね〜🤔
私は文学には疎い方だから特別な思い入れも無いし、どっちかといったらカウリスマキのオリジナルがいいかな〜💫
シナリオが決まっている分、カウリスマキがそこに合わせているわけでしょ?
だからなのか?ちょっとテンポがまごつく感じなんだよね。

貧しい小説家と画家と作曲家の3人が出会い、仲を深めて助け合いながら生きている。そんな中、画家に彼女が出来たり...不法入国が発覚して国外退去となったり...半年後にまたこっそり戻って来るが、彼女は貧しさから病気になり余命宣告されてしまう...


エンディングは日本贔屓のカウリスマキらしく、選曲は『雪の降るまちを』(歌:トシタケ・シノハラ)♬
ろ

ろの感想・評価

5.0

鱒を分け合った作家と画家、そこへ合流する作曲家。
「リラの門」のようなフランス映画のムードから、物語が進むにつれてアキさんが染み出し溶け込んでいく。

立ち退きをすっかり忘れて自分の家に帰る。
そこには見知らぬ男、新しい間借り人がいる。
「言わせてもらうが法律上ここは俺の部屋だ。君は追い立てを食い、俺は部屋代を払った」
「部屋は君のものだが家具は違う。たとえ家賃を払わなくても、家具は僕のものだ」
「つまり君は家具を持っているが部屋がなく、俺はその反対。いい部屋だ」
「いいや、薄汚い部屋だ。だが渡すのは惜しい」
まぁまぁ、ゆっくり話し合おうやと小脇に抱えたワインの栓を抜くところで思わず笑みがこぼれてしまう。

国防大臣を装って家主に出す手紙。
空の餌皿を噛む黒い犬。
見事に担がされる砂糖工場の経営者。
左右で形がバラバラの靴。
節約、倹約と言いつつ、話題に上がる高級レストランや広いアパート。
3人は貧乏生活から抜け出そうとするものの、なかなかうまくいかない。

「送ってくれるのは嬉しいけど家まで遠いの」
「モスクワだといい。北の果てまで一緒について行ける」
「遠すぎるわ」
「いつかは着くさ」
コーヒーの代わりに作るスープ。
恋人の体を温めようと書き溜めた詩をストーブへ。
春はピクニックを、秋は別れを連れてくる。
そしてまた春が来て・・・

花瓶に活けたバラもいつかは枯れる。
仕事も恋も常に流れていく。
うまくいくとき、いかないとき。
変わらないもの、変わっていくもの。
そのすべてが折り重なり、人生を編んでいく。

「見ろよ、七面鳥のトリュフ詰めだ」
「こんがり焼けた仔羊」
「そしてこの鱒!こいつは泳ぎの名人だ」
「俺たちも夕食に呼ばれたら猛スピードで泳ぐさ」
ごちそうはお腹を満たしてくれない、ほろ苦いラストシーン。
’雪の降る町を’が、ささくれた心をじんわり撫でてくれる。



( ..)φ

いま通っている就労支援のスタッフさんとジャームッシュ監督や小津さんトークで盛り上がったので、久しぶりに取り寄せてみました。

ルソーの自画像のようなベレー帽とパレットが絶妙に似合わないマッティ・ペロンパーさん。
ジャケットを脱がされて落ち着かなげにきょろきょろする我らがジャンピエールレオ。
作家マルクスに牙をむく用心棒のユゴー。もう冒頭から笑っちゃった。
ひゃら

ひゃらの感想・評価

3.8
平坦な演出でも飽きないのは場面の切り替えのテンポの良さからだと気がついた。拘置所内のシーンを描かせたらカウリスマキの右に出る監督いないんじゃないかと思う。
なんとも温かくて悲しい話。犬の名前がボードレール、好き。気に入ったシーンは、運ちゃん殴ってタクシー代踏み倒すシーン、犬が食ってた肉奪ってスープにぶち込むシーン、新曲披露のシーン。
miyu

miyuの感想・評価

4.1
久々のアキ カウリスマキ。。。
12作目✨

雪の降る街を 🎵
雪の降る街を 🎶
思い出だけが通りすぎてゆく
雪の降る街を 🎶
遠い国から落ちてくる
この思い出を この思い出を
いつの日か包まん
あたたかき 幸せの ほほえみ…🎵

日本が大好きなアキちゃん。
今回ゎエンディングがこの歌だった。。。

『ル アーブルの靴磨き』の様なラストが用意されているのかと 思いきや…
本作は 少し 切ない💧

でも 彼の作品の中には どこか優しさがある。。。
その救いのある優しさが ワタシゎ好きだ。。。

お金もない3人の男。。。
画家
作家
音楽家 
夢だけでは 食べていけない…
霞を食べて生きてはいけない…

それでも、人は恋をするし
友が欲しくなる!

お金のない3人が 1人の女性のために
一生懸命になる姿が あったかい✨
雪の中に 一抹の火が灯る様な…

☆☆☆アキ カウリスマキの22作品を格付けしたサイトがあり 本作が堂々の第一位だった!

https://cinema-rank.net/list/50289


☆☆☆独特な雰囲気で アキちゃんの映画にゎ欠かせない マッティ ペロンパゎ44歳の若さで 1995年に亡くなっています。。。(←以前にも この事を書きましたが…)
1992年に、ヨーロッパ映画賞の 男優賞を本作で受賞していました!
彼ゎ、本当に惜しいですねぇ…

https://cinema-rank.net/list/115366
みんと

みんとの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

まさに人間賛歌。

主人公3人は今日食べていけるかもわからない芸術家。そんな夢を追いかける頼りない男性たちに対して、コントラクト・キラーや本作では恋に落ちる女性が割と常に正論を言うのが印象的だった。でも彼女達の希望に沿えなかったり、女の”察して”を察せなかったり。そして最後には失ってしまう…。ミミの余命がわずかと分かってからの友愛、純愛の描写が素敵だった。
恋愛面でも仕事面でも彼らは男のわがままというか、憧れ、ロマンを追いかけていたと勝手に感じたが、ちょっとこれは男性っていう世界線でも観てみたいな~なんて思ってしまった(笑)お金はないけど愛に溢れた彼らの哀愁が最高だった。


ジャン・ピエール・レオの役どころが個人的にツボ(笑)
無花果

無花果の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

わたしは濃淡の少ないモノクロが好き 昼間のモノクロ あたり一面同じ濃さで別の星の住民みたいだから
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