衝撃。とんでもない。
まずこの試みを可能にしてしまう「脚本」と「編集」の力に脱帽
事前に話は聞いていた。
役者が役と自らと重なり合う瞬間を捉えた映画であると。でもそんな一言で片付けられないほどの脚本の存在感がえぐい。エグすぎる
高橋知由さんの存在は『ハッピーアワー』で知ってはいたけど、何がすごいのか全然わかっていなかった……
冒頭の音も凄まじかった。
どこかから時々規則的に聞こえる、小さいガショーン!て音、あれ、意識的にいれてるの変態すぎる
殺人という、人類の常識の観点で考えたら裁かれるようなことを、「これは悪いことでないかもしれない」という状況まで持っていける、物語の怖さ、映画の恐ろしさ。
なんとなく脚本に感じたのは、現代版&大人版台風クラブだなあと。ずっとザワザワしているし自分が何か自分でないものに突然なって、何かをしでかしてしまうのではないかという予感
こんなに豊かな映画があるか?
でも過去の私はこの映画の真価に気が付かない。こんなに一つ一つの工程を丁寧に自分に嘘をつかず辛抱強く向き合い映画を完成させたスタッフキャスト全員が素晴らしい