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ヤッターマンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ヤッターマン(2008年製作の映画)
3.4
三池崇史監督作ではかなり好きかも。
忍たまは仕事と割り切ってやってる感がアリアリだったけど、ヤッターマンは監督自身が原作を好きで作ってるのが伝わる。
セット・メイク・CG共に一定水準をクリアしてるし、映画としてまとまってる。

今作最大のヒットの要因はドロンジョに深田恭子を起用したことでしょう。これで9割がた成功に導いた。最初キャストの発表がされた時は「深キョン⁉︎」と訝しげたが、今じゃ他の女優じゃ考えられない。
もし藤原紀香あたりが演じてたら、きっと目も当てられなかったよ。

ガンちゃんは櫻井翔。ジャニ枠だけど悪くない。
アイちゃんは福田ナントカ。誰だお前?
ボヤッキー生田勝久とトンズラーケンコバは、こんなもんかな。

映画の構成はかなり高評価。原作通りのドクロストーンの攻防戦に則ってるけど、後半にドクロベーをちゃんとラスボスに昇格させた。このアレンジは絶妙だったと思うよ。

しかし、だからこそガンちゃんとドロンジョのカラミはしつこかったな。あのシーンはもっとサラッと済ませたらもっと傑作になったのに、とは思う。ヤッターマンに恋愛劇は求めてねーよ。
しかもタダでさえ空気のアイちゃんが更に蚊帳の外に置かれる。

ビジュアルデザインもかなり好み。原作のイメージをちゃんと残しながら、ちょいスチームパンク・ちょいゴシックロリータとアレンジも良い。
特にオモッチャマは完成度高い。
ドロンボーメカも大河原ラインのまま実写に解像度が上がりウハウハでしたわ。
ただ肝心のヤッターワンが赤一色になったのは、イマイチだが。ていうかヤッターキングに改造される時にアニメカラーになるのかと思ったら、そうでも無かった。

ゲストで3悪オリジナル声優が出てたり、ファンサービスもとても良い。
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