をちゃ

アスのをちゃのネタバレレビュー・内容・結末

アス(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

同監督の映画はアンテベラムのみ視聴済み。
あらすじ等何も情報のない状態で視聴し、思っていたよりも序盤のホラーぽい描写やバイオレンスにややびっくりしながらも楽しく鑑賞しました。

ただ見終わった後の根本的なストーリーやキャラクターの深みがいまいち理解できないところがありみなさまの考察をしこたま読んできたのですが、この映画は人種差別や貧困などの色んな問題をテーマにしており暗喩が多く、なおかつ有名映画のオマージュがたくさんあるとのこと。

私の映画の見方は、作品のストーリーを楽しみ余韻に浸りながら自分なりに考察し、その後ネットで解説、考察を読みあさることでその作品の本当に伝えたかった部分や自分では気づかなかったところを補完していく作業が大好きなのですが、この作品はまず“自分なりにストーリーを噛み砕く”という部分で私には腑に落ちないところが多かったように思います。
考察を読んだ今落ち着いたのは、この映画は差別や階級のテーマを多く散りばめすぎて、キャラクター自体に自分が感情移入しきれなかったのかなと思います。

なぜ、クローンは作られ、地下に閉じ込められ隔離されていたのか。
彼らの行動は本体とシンクロしているようですが、地上に出てきた時はなぜシンクロしていなかったのか?意思があるのか?
また、「出産は自分で行った」と言っていましたが、クローンは“作られる”のではなく“クローン同士で産まれる”?どゆこと?

自分でも考察を読んでも噛み砕けないことが多く、あぁでもこれは暗喩がメインであって、そこの“なぜ”は必要ないのかなと思って、考察をやめました 笑

アンテベラムもそうでしたが、「いやなんでやねーん」と思ってしまうところが少し気になる映画でした。
ただ何も考えず見るにはとても面白かったです。
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