骨折り損

アスの骨折り損のレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.0
Knock, knock who’s there?

しょうもないギャグ言うお父さんが終始痛くて面白かった。
出てきた時からからふざけまくってたから正直すぐ死ぬと思ってた。
でも意外と死なないんですよこれが!
(ネタバレってほど大事なことじゃないので安心して)

その痛いけど、家族大好きなお父さんと呆れながら付き合う家族の前半のやり取りがほのぼのしててとても幸せな気持ちになれた。...からのドッペルゲンガー出現の恐怖がすごい落差で一気にのめり込めた!

ただ、ドッペルゲンガー出てきてからけっこう長いんだけど、途中ちょっと落ち着いたのかピンチな状況ですごいゆるい会話またし始めたりするのは正直頂けなかった。個人的には一気に緊張状態で駆け抜けて欲しかった。緩急をつけようとしたのだろうが、逆にこの家族リラックスし過ぎだろ!ってなって心が離れかけた。
そこは良くなかった。

でもそんなことでは終わらない。
そこはさすがジョーダン・ピール。
終盤にかけての伏線回収、そして全貌が明らかになっていく展開は今作もアツかったし爽快感すら覚えた。

結論、見終わった時の満足度は高かった。
中途半端なホラーにありがちな家族の絆とかそういう恐怖とは別の要素に逃げずちゃんとホラーで勝負してたのが素晴らしい。

ハサミがホラーアイテムだと刷り込まれたせいで、テレビで見かけるわくわくさんがサイコパスに見えてしまうのは要注意。

次、わくわくさんでホラー映画撮ってくれたら大傑作になると思う。
骨折り損

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