たん実

アスのたん実のネタバレレビュー・内容・結末

アス(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

随所にちりばめられるメタファーはさすがジョーダンピール先生と言ったところ!

【ドッペルゲンガーに襲われた時人間はどういう行動に出るのか】

大好きなシーンはRedの集団に襲われた友人のタイラー一家で

死にかけた整形奥様「オフィリア、コールザポリス、、」
と話しかけたのに
オフィリア「ファッ○ ザ ポリスを流します。🤟」と襲われて血みどろになってるのにめちゃめちゃカッコいいヒップホップが家中に流れ出すシーン。笑
笑わせたいのか怖がらせたいのかかっこいいと思って欲しいのか意図がわかりません。笑
いずれにしても私はこの微妙なラインをついてくる監督のセンスは『GET OUT』に負けず劣らず凄いと思いました。

そしてかぁちゃん足早ぇー!
ビーチでジェイソンが居なくなった時に必死で探し物凄い速さでかけて行く…これは娘もそりゃ足が早いもんだ🏃‍♂️なんて思いました。
そして母親のアデレードを演じたルピタ・ニョンゴの驚くべき演技力…、
"Red"として初めてあの一家に突撃となりの晩ご飯で押し寄せたシーンなんか、まるで別人です。。
メイキングではルピタさんがカメラがまわってない(レックしてない?)シーンでも
あのRedの状態のまま抜けない彼女がいるのが収録されてますが…
まあ怖いです。(この後通常のルピタさんのインタビューも、あるのでそこで笑顔を見てホッとしましょう☺️✨笑)
演技力に圧倒されました。。



そして、結構序盤のフラグはわかりやすかったのではないですか??
あえて鏡を写さなかったり、迷子になっただけでストレス障害で失語症に?そんなこと?よっぽど怖いことがあったのかな?
観客側に想像させてより一層不安感や緊張感を煽っていくのが物語が進むにつれて加速していきます。
そのなんだか不安を煽るような嫌な予感がするような、そんな事がラストで的中してしまいます。

ラスト、完全にバッドエンド(?)だと思いますが、ここのBGMでミニーリパートンの曲が流れ雄大な山々の景色にRed達が手を繋いで並んで美しい朝日と共にエンドロールになります。。完全にRedの勝利を意味している様に思えます。

ここのセンスの塊ですよ。
怖いから怖い音楽で終わる。バッドエンドだから音楽は流さない、ハッピーエンドだから楽しい音楽で!?
そんなのはクソくらえだっ!♡笑

すみません、お口がちょっと悪く…
何にせよこういうのワタシ大好きです❤️笑



調べました。エレミヤ書第11節11章。

上部を取り繕い、自分より酷い状況におかれた人に目を瞑ろうとすると必ず自分に報いが返ってくる。的な…
そう言った意味ではこの映画はバッドエンドでは無かったのかななんて…🤭

あとは、Redたちのあの人間ともゾンビとも取れない異質な動き、、
気持ち悪さと面白さが共存してるからこれもまた監督の持ち味発揮!!
地下でメリーゴーランドに乗っている若者たちのクローンが狭ーい隙間で全員外側を向きながらグルグル回ってるシーンは思わず笑ってしまいそうになる。笑

あとは、ジェイソンがもう1人の自分を忍法影真似の術で燃え盛る車に誘導していくシーンが凄い!!(某NARUTOから)
ジェイソンはあの一家で1番感受性が強く、一歩先を読むことが出来るキレ者だと
思われます。(ここで私は某シカマルだ!
と!!笑)相手も操れる?ことに気付いたジェイソンは罠だ!と車から全員避難させます。。
もしかしたら、自分の母親が普通でないことにも気付いていたのではないでしょうか…
結構面白かったですこの映画!



ちなみにですが、
TSUTAYAとかで借りると特典映像が付いてまして、そこに⬆︎で説明したルピタさんのカットももちろん収録されてます、!
あとは彼女が幼い頃、バレエを地上と地下でリンクさせて踊るシーン。
これも一方は暗く、狭く、観客もいなければ(奥に謎の人々はいますが…)
地上では広く明るいステージで踊り切ったあと拍手喝采を浴びます。
ここの対比がこの映画で1番メッセージ性としてくるものがありました。
私たちは何かを犠牲にして生きていると、、、

だから!みんな、ネットフリックスも良いけどたまにはTSUTAYAもどうですか?!!🥰
(※TSUTAYAの回し者ではございません)

暗闇から自分自身が襲いかかってくる恐怖戦闘能力は未知数、この緊張感をぜひ味わってみて下さい。。


さっ、トイレトイレ…🚽
(洗面台の鏡を通過するワタシ)
たん実

たん実