プリキュアシリーズの経験高い大塚監督による手腕が光る。
味方大勢vs圧倒的巨大な1個体という構図が
まさにプリキュアを彷彿とさせる。
終盤にかけて一気に疾走感を増し、
誰がどこに立っていて
何をしているのか、が
瞬時に切り替わりながらも認識できる。
空間の認識能力が高く、映像で語る説明力も高い。
全体的に説明台詞が多く
丁寧にもほどがあるなあという印象。
ミーハーの集客を想定した優しさなのであろうが
せっかくスピードに乗ったアクションシーンで
ブレーキがかかる。
結果、興業収入は『Film Z』に及ばず。
総戦力結集も、興行的には期待を下回ったのが余程悔しかったのだろうか、
『Film RED』では
興行を意識したような改善が感じられる。
説明過多になりすぎず、
余計なものを多くは登場させない。
中毒性の高いAdoの楽曲と
ストーリーの親和性は完璧。
フットワークが異常に軽く、
イベント出突っ張りの霜降り明星、山田裕貴は
冠ラジオでエピソードトークを繰り広げ
話題に事欠かない。
結果、ONE PIECE映画シリーズ史上ぶっちぎりの興業収入は未だ天井知らずで、
年内ロングランも必須だろうなあ。