ぱりぱり

家族ゲームのぱりぱりのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
4.5
気味が悪いのに、忘れられない映画です
監督の唯一無二のセンスが光ります
これぞ映画!

なんてことはない普通の家庭に、思春期真っ只中の次男坊、成績優秀な長男、あまり冴えないおっとりとした母、教育には直接関わらないけど口出しはしたい父、といういかにもありふれた家族たち
次男坊の高校受験のために新しい家庭教師雇う

普通だと思っていても、狂気はすぐそこにあるという怖さ
一種のホラーでした
誰も他の家族に興味がないっていうのもまた怖いけれど、もはやこれは社会の「普通」になりつつあるんじゃ...?それもまた怖い

5人並びの食卓のシーンはもちろん、お父さん絡みのシーンもツボでした

目玉焼きとお風呂で豆乳笑

(息子の家庭教師に対して)
「うっす!」
それに「うっす!」と返す家庭教師もどうかしてる笑笑

目玉焼きの黄身が固くなっているのを、奥さんに叱るシーンは別の意味も隠されてる気もしました
「これじゃ、キミちゅーちゅーできないじゃないか」
「え、ちゅーちゅーするの好きだったんですか?」

終わり方もエンドロールも完璧