まいこ

ギャスパール、結婚式へ行くのまいこのレビュー・感想・評価

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家族よりも大切な人をみつけるのは困難だ
題名があまりにも絵本的で軽快な音楽と、皆サチ〜〜〜.。.:*・'(*°∇°*)'・*:.。.系のコメディかと思ったら、真逆でした。冷笑系。放蕩生活を続けていたローラはある時、青年ギャスパールと出会う。彼は結婚式の為に帰省をする途中で彼女に付き合っているフリをしてほしいと頼み、家族と再会する。
地下室でドクターフィッシュまみれになる父親、熊の毛皮を被る妹、経営に勤しむ兄。動物園と成長してきたこともあって皆キャラが激濃だけど、ちゃんと人間。強いて言うなら妹が癖強。家族の一部、生きてきた証でもある動物園の守り神的存在が彼女。だからこそ、ラストシーンは悲しくもあるし、通過儀礼的で心が晴れやかになった。家族みんなどこかで足掻いていたんだな。(動物的→社会的。雰囲気『はじまりへの旅』を思い出した。)
ただ、キャラクターの印象が強すぎるのかストーリーが薄い。掘り下げなくても雰囲気で感じとってな!みたいな、語らずとも、なところが多いし、オチがゆるゆる。しかしまあ嫌いではないゆるさだった。
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