ノットステア

宮本から君へのノットステアのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.8
○感想
痛い。。。止まってくれ、いや、止まるな!
あ~殺してやればいいけど(映画だから)、ケガしない方法で挑めよ。。。武器使わないの?毒盛るとかさ、、、

いや、この方法で良かった。結果オーライ。

なんか複雑。重い。

宮本は損得なんか考えない。もう、やすこのことしか見えてない。素晴らしい。うーん、ちょっと違うか?
世の中全員敵でいいや。なんならやすこ、お前も敵だ。
正しくないことをしたアイツは許さない。それだけ。やすこのために、いや、自分のために。いや、やすこに褒めてもらうために。自分の満足のために。
でも、最後はやすこに謝れ!って感じだったしなぁ。

ユウジの女だったことを知り、ユウジと離れるために利用されただけだと知ってもやすこは守る!と宮本は言った。
酒のんで寝てしまっては守れないわけだけど。
ワケアリの女だとわかっても、顔も見たくないと言われても、笑って幸せにしてやる!と言う。度を過ぎたらストーカー的な言葉なのに、全く違う。。。替えがきかない。やすこしかありえない。他の誰かではダメだ、ムリだ。そんなに愛したのはなぜ?何が理由?すごい男。

タクマのこと、警察に相談しろよ、とか思ったけど、それは宮本の理想ではない。もう、理想、満足のために動く。

序盤、宮本のことを、どんなクズ人間の話なのかって思って観てた。。。命かけた男の物語だった。

最初、血まみれで何がなんだか、、、怖かった。
ドキドキするシーン多すぎ、、、
漫画買っちゃった。。。
ドラマ観てなかった。観たいけど、、、

映画観ようと思ったのは、原作が『愛しのアイリーン』と同じだったから。

以下、ネタバレ










○印象的なシーンとセリフ

課長(ほっしゃん)「喧嘩の理由はあえて聞かんけど、仕事ほかして入院してまでせなあかんことやったんやろ?おっきい声では言われんけどなあ。ええやないの。勝手しとったら。人間生きとる事自体ワガママなんやから。みーんな敵や思ったたらええやんかあ。男一匹、千人でも万人でも敵に回したれよ。お前、そういう奴とちゃうんかい。」
「そうっすよ。いつだって、誰だって敵に回せますよ。」
「カッコ家族含めカッコ閉じや」
「いや、それは」
「お前の嫁は、苦労するの覚悟させとかなアカンで」



「おれなんかした?」「やすこ」
「なーんにも。アンタは寝てただけ」
「言ってよぉ」
………
「悪くないよ。アンタはなーんにも悪くない。でもね。アンタが死ぬほど憎い!」
………
「タクマか」
「良かったじゃない。アンタがすっごい褒めてた男なんだから。…何よ、その顔!今更遅いんだってば!そんな顔!アンタはいびきかいて、アホづらして寝てたんだから!アンタが起こるのはアタシが許さない。同情もさせない!消えろ宮本!アンタとアタシはこれで終わりだ!」
………
「アンタなんか何一つ敵わないじゃない。守ってくれるんじゃなかったの?宮本!」
………
「放せー!」
「死んでも放さねーぞ、おれはー!」
「うるさい!放せ!」
「逃してたまるかー!」
「てめえ…てめえ宮本ー!」
「そうやって!力づくで!女を押さえつけて!無抵抗になったら自分のものか!あんたもそういう男か!」
「そんなこと思ってねえ!」
「思ってないなら放せー!」
「やだー!放さねー!」
「じゃあやれば?」
「やりたきゃやれよほら!」
「アンタも強姦しなよ!1回も2回も一緒だから」
「ひょんな…ひょんなひれいことするかあ!」
「酷いことって何よ!」
「うう…うう…」
「アタシそんなひどいことされたわけ?取り返しのつかないようなひどいことされたわけ?当事者のアタシより他人のアンタがオタオタするほどひどいこと?」
「頑張れ…頑張れ…頑張れー!頑張れ!やすこー!」
「勃起までしてどういう神経してんだこの変態が!」
「ぎゃー!」
「ねえ!これ!どういう神経なの!」
「黙れ!そんなに強姦がえらいか!強姦されたら女王様か!勃起ぐらいでガタガタ抜かしてんじゃねえ!」
「どういう脳みそしてんだ!見せてみろ宮本!」
「いてえ!」



「絶対に勝たなきゃならねー喧嘩ってしたことあるか?」
「なんやそれ、こないだの喧嘩の相手か?」
「一撃で失神だよ。前歯3本折られて、そのまま同じ場所でもう一発。こぶしったってた、ボーリングの球だよ」



「タクマはどこですか?」
「知ってどうする?」
「言えよ!」
「俺は汚い。お前より先にタクマを問い詰めるべきだった。親の欲でも何でも構わねえ。それでもタクマは俺の子だ。」
「そんなにアイツがかわいいかよ?」
「そうだ」
「この息子ボケがぁ!どれほどの覚悟でそういう舐めたセリフ言えんのか、聞かせてみろよ!」
「命がけだ」
「甘ったれたことぬかしてんじゃねーぞ、てめー!命がけでやり合ってこのざまかよ。アンタがそんなに非力なわけねーだろ!アンタから見りゃ親子でも俺から見ればアンタとタクマはあかの他人だよ!命がけ上等だよ。けどな。おれだって負けるわけにはいかねーんだよ。親になるんだからよ。ものすげえものすげえ命がけで父親になんなきゃなんねーんだ!おれ気合入ってっからよ。今日明日にでも息子の看病命がけでさせてやるから、気合入れて待ってろ!」
「覚悟よこせ」



「痛がってやんの、こいつwwやすこ、こっちも、こっちも体バッキバキだよ」
………
「俺と結婚してくれよ。いいじゃねーの、結婚してちょうだいよ、やすこちゃん。ちまちまと考えてねーでとっとと返事しろ、このくそったれ!」
「アンタと結婚なんかしてたまるか!それが返事だ。顔も見たくない!とっとと失せろ、バカッタレ!だいたいどういう…」
「wwその声wwその声最高!wwあ、笑っちゃいけないww」
「有頂天になってれば?連れてこいとも喧嘩してこいとも言ってない。アタシのためだってんなら大迷惑だ。」
「そりゃお前、全部俺のためだからよぉ。おれは世の中全員敵に回すつもりだったからよぉ。やすこ、お前なんかむしろ、むしろ敵だったぜww」
「何しに来たの?」
「え?」
「アタシに何してほしいわけ?」
「やすこに、褒めてもらいたいwこのおれを」
タクマ「助けて、助けて」
「ほんとあきれ果てたわ」
「あきれて結構だよ」
タクマ「お願い…」
「アンタなんか大っ嫌い!」
「嫌いでも構いやしねー。」
タクマ「救急車~!!」
やすこ「うるさい黙ってろ!」
宮本「〇×※△□!」
タクマ「すんません」
「だからやすこ!このすごい俺が、幸せにしてやる!お前も子供も!あきれようが嫌おうがそんなの屁でもねえ。お前がどう思おうが知ったこっちゃねえwでもこの先おれがずっと死ぬまでそばにいてやるよ!力を合わせようなんてけちけちしたこたあ言わねえ。おれがいれば十分だ。子供はおれの子。おれこそがすげえ父親だ。大盤振る舞い。お前らまとめて幸せにしてやるよ!おれの人生バラ色だからよお!w」
「そんなこと」
「おれは全部信じてるぞお!!」
お腹を押さえるやすこ
「俺の子だ。」「大丈夫、おれが付いてるよ」ここの宮本の笑顔がカッコいい。「もう泣くな。やすこ、やすこ、大丈夫…ww」





漫画も読んだ。
歯を折られるところとか、指を折られるところとか、実写の方が痛そうだった。
けど、キンタマ握りつぶすところは漫画の方が痛そうだった。
漫画では、あるシーンで乳首をナイフで切られるところがあってそこが一番痛そうだった。。。
映画と漫画では話の順番が異なる(時系列は同じだけど)。漫画の方が宮本がどういう男なのかがわかりやすい。
映画しか観てないと、映画の冒頭はほんとにただの頭がおかしい、思いやりとかなさそうな男。