栞

宮本から君への栞のレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
4.8
運良く試写会で一足先に見ることができた
この映画の熱量に自分の全てを吸い取られ、上映後すぐ立ち上がれず、足も震えてうまく歩けないしアンケートを書く手が震えていた こんな経験初めてだった。

この映画に携わるキャスト、スタッフ全員の熱量と思いが200%込められていて、それが表情、声色、仕草、全てに映し出されていた それを見る私は、この映画の全てを拾い受け取るのに必死で、良い意味でのものすごい疲労感で今もドキドキしている…こんなにもハイカロリーな映画は久しぶりに見た

人間臭くて、ダサくて、真っ直ぐな宮本は、真剣に「生」と向き合って生きている。だから心の底から靖子を愛して、自分の全てを捧げる覚悟ができるのだろうな。
暴力描写、性描写はしっかりあるけれど、後味の悪い暴力描写ではないし、いやらしさのない性描写。その背景にある2人の関係性や宮本の情熱にロマンを感じた
まだまだ言いたいことが溢れてくるけれど、兎にも角にも最高の映画です。まさに、極限の人間賛歌エンターテインメント。今回はありがたいことに招待され見ることができたけれど、この映画にはきちんとお金を払いたい。ので上映したらもう1度見に行きます

最後に、舞台挨拶で声を詰まらせながら話していた池松くんの言葉は忘れない どこも削らずにそのまま上映してくれてありがとう

追記:2020.04.11

上記のレビューは試写会の後に感動しまくりで勢いで書いたもの。あれから作品と役者へのリスペクトの意を込めて何度も映画館に行った。上記に「もう1度」とあるけど、1度どころではない… 試写会含めると4回劇場で見て、パンフレットも買って、DVDも買って。昨日初めて家で見た。感動も興奮も冷めず、映画の中の熱はずっと燃え続けていた…すごい作品だ。これからもこの映画を見続けて、私は一生宮本に救われ続けるんだろうな。
栞