1130papa

無垢なる証人の1130papaのネタバレレビュー・内容・結末

無垢なる証人(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自閉症スペクトラムの少女が殺人を目撃。弁護士はこの少女と仲良くなり、一審判決で、健常者ではないので証人不適格と裁判官、陪審員に判断させ無罪を勝ち取る。ところが弁護士は実はこの弁護を担当した容疑者が実は犯人だったと気付いて自己嫌悪に陥る。容疑者である女性も証人となった少女に密かに会って、今度会ったら口を割いてやると、暴言を吐き身体を突き飛ばして脅す。
控訴審で同僚の弁護士が、勇気をふりしぼって再び証人として証言台に立ったこの少女に「あなたは普通の人と違いますよね?」とまた責め立てる。ところが主役の弁護士は、健常者であろうが人それぞれ得意不得意、長所短所があり、障害があってもら逆に優れた能力があることを証明し、真実を暴くというストーリー。「人は誰でもみんな違う」という、障害も個性の一つであることを説くという展開が素晴らしい。偏見を無くし、障害も個性と見なす世の中なって欲しい。そんな現代にぴったりな作品であった。

犯人を無罪にして落ち込んだ弁護士にお父さんが手紙で「人生はいいことばかりではない、失敗して辛いときも多いだろう。失敗しない者などいない。自分自身を愛して欲しい‥でなければ他人を愛せない。」という言葉も印象に残った。
1130papa

1130papa