まん

無垢なる証人のまんのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
1.5
あまり好きじゃない。

アマプラですごく高評価だったので観てみた。んー…。

創作された美談が嫌いな人は向いてない。だからわたしには向いてなかった。「美談を創作する」という思考は浅はかで安易で、何より卑怯だと思っている。

事実に基づいているのなら、この世界にこんな事が起きていて、こんな人が実際に生きているんだな(または生きていた)と思える。だから感動する。

だけど、実在しない人や事件をいちから創り上げて、「感動させてやろう」という意思には嫌悪を感じる。

特にこの作品は、自閉症の人にフォーカスし、作品に利用している。

そういうの嫌いなんです。

百歩譲ってリアリティを追求しているなら「自閉症という症状を知ってもらう」という意図を感じられる。だけどこの作品は、展開に不自然な箇所がある。そしてその不自然さは「こういう展開になったらドラマチックだ」という意図を感じる。その意図は前述したように「美談を創作する」という意図と同じところから生まれている。そういうクリエイターは嫌い。

しかし、この作品がこんなに評価されるということは、世の中には素直な人がたくさんいるんだなぁ…と思える。
まん

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