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無垢なる証人のtanakacheのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
5.0
映画館で「エクストリームジョブ」をもう一度観たいと思い
新宿に行ったら、立ち見と言われ、同じ韓国の映画「無垢なる証人」
を選択。
全く予備知識なく期待もしていなかったが、
私的に「エクストリーム」を上回る感動作となった。
法廷ものだが、主人公(証人)はアスペの少女。
(私もアスペなので個人的に親近感が湧く)
検事の言葉
「足の悪い人には歩幅を合わせますよね。自閉症は自分の世界から出られないから、自分から相手の世界に入るんです。」
重いが普遍性のある言葉が散りばめられている。
一審判決後のよもやのドンデン返しで恐怖に陥るが、
弁護士の主人公の父の優しさで復活。
二審の場面は私自身その場にいるかの様な気がした。
起承転結の激しさは韓国映画のお約束か。
過剰な演出も少なく佳作。
いろいろな要素があると思いますが、
精神障害者への偏見という切り口で鋭く掘り下げた名作と言いたい。
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