べるーし

実録 私設銀座警察のべるーしのレビュー・感想・評価

実録 私設銀座警察(1973年製作の映画)
5.0
またまたまた長い間放置してました。これからは短文でも記録付けます。という事で、復活に相応しき強烈な一本を。

今作、『仁義なき戦い』五部作よりも大好きです。何もかもが狂った汚らしく、倫理や人権、常識がない東映の映画でも極めて悪趣味な実録ヤクザ映画な辺りが個人的にはビビっと稲妻が走った様な衝撃でしたねぇ。こんなロックな映画に出会う為に映画を観てるんだなと実感します。

第一に昭和レトロで流行る古き良き昭和を破壊するかの如きアナーキーな戦後日本が舞台なら渡瀬恒彦がゾンビになろうと無条件で説得力が生まれる不思議。映画が現実を越える瞬間が全編にあるのはもう凄くて何か並ならぬエネルギーを持った何よりの証拠ですね。

実録というからには実際にあったのでしょうが、それが信じられないのが東映実録路線の面白いところw
今作一番の見どころである、撃たれ刺され埋められても這い上がって復讐しに来る化け物渡瀬がマジで最高だったのは間違いない。これを観る為だけに今作を観るべき!
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