イマジンカイザー

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめてのイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

5.0
久々のスマッシュヒット。テレビシリーズの延長線としても、幼児向けに噛み砕いた未知との遭遇モノとしても良質で、ゲストとの交流とバトルとの配分が71分という尺に程よく纏まっておりました。

ゲストとなるUMAを軸に、星奈ひかる/キュアスターと羽衣ララ/キュアミルキーのふたりの関係をメインに据えた作劇は、やややりすぎじゃないのと思うくらい交流の部分に尺が振られていて。面白いけど後半はどうするんだろ? と思ったら、敵が各プリキュアの能力のメタになっていて、切り返しの展開に豪勢な絵面を使っていて短い・足りないと思う部分はなし。
同様に、三年生組と追加戦士のユニも出番をだいぶ削られているものの、少ないシーンで彼女たちらしい描写が入っていて不足に思うところはないかなと。
特に、ララ同様異星人にカテゴライズされるユニ/キュアコスモの出番を削ったことで、終盤『選択』を迫るシーンにどこか突き放した態度が取れる/取ってもおかしくない形にできたのは上手かった。

戦闘も、恒例の巨大戦も、3DCGダンスも。終盤の展開できっちり必要なものとして用意されていて好印象。メインターゲット層からの反応はさておき、観終わった後に軽快なEDダンスが入るとやや鑑賞後の印象が薄まっちゃうなあと毎年思っていたのですが、今年はその両方に折半した形でとても好印象。

本当に、今年はメチャクチャ出来が良いです。テレビシリーズをご覧になられて楽しまれている方はぜひ劇場へ。