荒野の狼

ジョナサン ふたつの顔の男の荒野の狼のレビュー・感想・評価

2.5
多分誰もが、自分自身の人格は一種類だと思っているかもしれないが、そんな事は無い。実際我々は相手によって自分の人格をそれぞれ使い分けているはずだ。例えば学校での友人と、ガールフレンドでは態度も気持ちも同じ人格ではないし、家にいる両親にはまた別の人格で接しているが、そうとは意識していないだけである。つまり、相手の数だけ私の人格というものはあるのだ。多重人格というものが異常だと考えてしまうのは、「ジキル博士とハイド氏」という先入観から来るのであって、ジキル&ハイドが異常であるのは人格が「たった2種類しかない」からである。自分自身を客観的に見る視点を持ってみれば、それぞれの自分が相手に対して、全部別々の自分を演じていることがわかるはずだ。すべての人間は皆、多重人格なんである。そうだからといって相手にとっては、貴方は一人しかいないのだから、別に気にする必要はない、自分の中にヒップな私とスクエアな私が共存してたってなんら異常ではないだろう、まったく当たり前なそこに悩むからおかしくなるだけの話である。ビデオなんか撮る必要はない、自分自身とよく対話してみればよい。人格がひとつだなんて超異常。冒頭の「歯磨きシーン」でマイナス1。
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