多重人格って、そもそも最終的にはひとつの人格に統合するのがセオリーというか治療目標というおはなしをきくので、ドクターミーナ、どうしてそうなった、とツッコまざるを得ないのですが。
本作はそのへんをテーマにしたおはなしではないような気がする。
ジョナサンの身体はこの世界そのもの。
Jとジョンは、その世界に生きる自分と他者のメタファーなのですな。
この世は結局のところ幸せという名の椅子を奪い合う椅子取りゲームのようなものなのですよね。
とはいえ、ほんとに椅子は、人数ぶん用意されてないのか? ほんとにそうか?
せめてそれくらいの反骨心はかろうじて残せるくらいの、沁みるおはなしでした。
しかしエレナはビッチにもほどがあるやろう。
かわいいから許すけど。←許すのかよ。