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ロード・オブ・カオスのつのネタバレレビュー・内容・結末

ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

メタルの知識ゼロで鑑賞
全員みっともなかった
でも嫌いな映画じゃないのは確か 強烈すぎてもう一回観れるかも危ういけど

安心して見れたのは冒頭の髪の毛染めて「悪魔っぽいか?」って妹追っかけ回して遊んでたとこだけ
そのあとは猫も死ぬし人も死ぬしエグすぎる

行為のエスカレートの仕方はもはやお笑いコントとか落語とか昔話のテンポなんだけどやってることが度を越してて怖い

ヴァーグの部屋が白くて綺麗だったり血色のよいオタクくん風なのがまた嫌だ
記者を呼ぶときにわざわざ部屋をセッティングするのがなさけない
でもこういう人ほど根っこが怖いのなんか分かる
最後は完全にスリラーもの殺人鬼でやたら似合ってた…

主人公のなりたい自己像とかあこがれとか所属してる「界隈」の掟に忠実なあまり口から出まかせ的なことばかり言っちゃうのもなんかわかる
一番イカれてるのかと思ったけどある意味一番普通だった、色々せこいけど
(マコーレカルキンの弟なの気づかなかった、綺麗なブシェミみたいだな〜と思ってた、たまに北○昌士系の色男に見える)
(コープスペイントのまんま行為に及ぶのはセクシーだった)

彼らは死んだり捕まったりするくらいだから、たしかにポーザーじゃなくて本物かもしれないけど、みんな親から援助してもらったりお母さんに「出かけてくるよ〜」って言ったら「気をつけてねマイハニー」とか呼ばれたりしてて、矛盾してて切ない

どんなにインモラルな創作物もなくならないだろうし、誰かの救いの場になるのも事実だと思うけど、間違った同化願望とか自己顕示欲が絡むとろくなことにならないなって感じる
実話ベースだし全然リアルに起こりうるよなこういうことって思った




あと重たすぎるクソデカ感情のやりとり好きな人におすすめしたい(グロすぎるけど)
フラッシュバックのように挟み込まれる死体を見つけるシーンと林のシーンが悲しい、デッド…


(実際のヴァーグの主義主張とか知ったら現実のが怖っ!とも思った)
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