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「ロード・オブ・カオス」に投稿された感想・評価

面白い!かなり好きでした。もともとヨナスアカーランドとメタル、あと音楽映画が好きだったので、間違いないと思ってましたが…。だらだら書いてたら長くなってしまいました。さーせん。

突然ですが、音楽のジャンルっていくつかタイプがありますよね。
ひとつは音楽性による区分けで、例えばジャズはスウィングやシンコペーション、それを含むアドリブなんかがあってこそジャズで、別にアコースティックでも電子音でも日本やろうと北欧でやろうとあまり関係ありません。

次に楽器や地名、時代など音楽性以外の特徴でわけたもの。例えばボカロって音楽性の傾向もあるかもですが、ボーカロイドを使用しているのが何よりなわけです。(もちろんこれらの区分けを跨ぐものも存在します。モダンジャズとかデトロイトテクノとか)

そして、音楽以外の動機があるジャンル。
アニソンとかV系、アイドル、クリスマスソングといったところでしょうか。何を隠そう本作のテーマであるブラックメタルも、ここに当たるわけです。

音楽のジャンル分けなんて商業的な目的に寄るところが多く、上のように一貫性もないので語る意味もあまりないと思いますが、ブラックメタルというジャンルは特殊な意味を持つと思ったので、このような話をしました。

本編でもあったように悪魔崇拝やキリスト教の否定、10万と20歳くらいありそうなコープスペイントなど音以外の要素が他より重視されるジャンルと解釈でき、これはメタルに限らず音楽ジャンルとしては結構異端なのかなと思います。
(メタル自体が悪魔みたいな歌詞とか黒い服ばっかじゃねーかと思うかもしれません。傾向は間違いなくありますが、ドレスをきた女性がボーカルだったり、忍者の格好したメンバーで構成されてるメタルバンドもあり、それであっても音楽性がメタルならメタルです。それが許されるメタルは、むしろかなり自由なジャンルです。)

個人的な話でスミマセンが高校ぐらいまでは結構メタル聴いてて、CryptopsyやMeshuggahといったテクニカルなバンドが好きで、
まぁ所詮”ポーザー”の身ではありますが横目で見てきた限り、メタルのファンって基本暗くて友だちが少なく日常に退屈したガリガリの厨二病なんですよね。もちろん私もそうでした。個人の意見ですよ🤘

そんな友だちいない僕らの数少ない救いの道であるが故に、音楽性だけでなく思想やスタイルも重視されるんじゃないでしょうか!レコードショップの地下に安息の地獄を作りだした事からも、そのことがわかると思います。



というわけで本編。
Opethのように長いイントロだね。

最初の印象は、本当にメタルヘッズのことをよくわかってる!ということ。これは相当取材も重ねたんでしょうが、監督のヨナスアカーランドは明らかにメタル好きですね。聞けば、ユーロニモスと個人的な付き合いがあったらしい。やはり彼が作るべき作品だった。

メンバーに先立たれたり、自分を追う立場だったやつが次第に強大になっていったりという人生はあまりにも映画的で、観ているうちにもはや事実かどうかに興味がなくなっている自分に気付く。
しかしながらやはり現実の話であることはユーロニモスのどこまでいってもリアルなメタラー像でハッキリと伝わる。

そう、上記の通り彼はメタラーの典型で、デッドが例外であってほとんどの人はいい人なんです。ラウドパークもフジロックより民度高かったですからね!(ちなみに民度最悪だったのはベイビーメタルのライブでした。皮肉っすね)
今はどうかわかりませんが、メタルはファン同士の連帯感が非常に強く、モッシュピットで倒れたひとを起こしてあげる早さは最速、子どもだった自分を差別せず肩を組んでくれたり、今は禁止でしょうがクラウドサーフ(客の上に乗りステージ前まで運ばれる行為)しようと前の人の肩を借り這い上がろうとした時に後ろにいた人たちが一斉に集まって押し上げてくれて…アレは本当に最高だった。あの時の皆んな本当にありがとう🤘

そんなユーロニモスは、いちファンであったクリスチャンの名前を覚えていたり、自分の食べてたケバブをあげようとしたり(やるか?普通)とコープスペイントしてても隠しきれない優しさの溢れる彼でしたが、やはりあぁいうジャンルの真のカリスマはネジの飛んでるやつなんだろなぁ。特にスタンスが重視されるジャンルにおいては、そんな人物が神聖視(逆か)されるのは世の常で、それに憧れてしまった。
本質的には、ユーロニモスとヴァーグは近い人間なんじゃ無いかと思う。(デッドは別格ですが。あんな人間そうそういてたまるか!)
2人は、なりたい自分を演じてたように思う。違いはと言うとそれに気付いてるか否かくらいで、ヴァーグですらまともな大人(記者)からしたらチョロい子どもだったんだよなぁ。

最後はとうとう取り返しのつかないことになってしまいますが、「友だちだろ」のセリフでヴァーグの表情が一瞬悲しげになるところは切ない。

アンセムのようなシガーロスの曲を添えた、「後悔はない。俺はメイヘムを作った。お前は何を成し遂げた?」のセリフは、友人だったアカーランドからの餞の言葉でしょう。
しかし、その時彼がそんな想いで、せめて後悔のないまま死んでいったと願わずにはいられません。
あのあと彼は間違いなく、地獄へ落ちたわけだから🤘

おしまい。
白湯

白湯の感想・評価

-
ダサすぎる…
あの記者の「まじでアホですね」の一言、それに尽きる
Melko

Melkoの感想・評価

3.9
“One shot to the head and it’s all over, no more pain.”

「俺はメイヘムを作ったが、お前は何を成し遂げた?ポーザー(見かけ倒し)め。」

あ〜〜〜キツかった
でも、良かった。なんか良かった。ズッシリきたわ。
やはり何よりも怖いのは人間

カッコつけ方を間違いまくった男達の血塗られた青春

私はメタラーだけど、歪んだ音と叫ぶボーカルが苦手で、ブラックメタルはほとんど聴いてこなかった。そんな私ですら知ってるMAYHEM。
自分の頭をぶち抜いて自殺した初代のボーカルの遺体写真がジャケットになってるアルバムを見た時は、衝撃を受けた。というか衝撃的すぎて直視できなかった。

悪魔崇拝にボーカルの自殺、教会放火、バンド内の不和、そして殺人
そんな狂ったバンドが映画になる日が来るなんて。
事の顛末を知ってる身としては、結末までを見届けるのがすごくツラくて、終盤のあの事件の一連は、涙が出そうになった。どうして人間はこんなに残虐になれるのか。

どこまでバンドに対して忠実に作られてるのかはよく分からないし、ユーロニモス視点の作品なので、結構彼の側に立った作りになってたけど、実際のところユーロニモスはカリスマ性はあっただろうけど、ホントに何事も口先だけで金払いも悪かったのかもしれないから、ヴァーグから恨まれるのも分かるような気もする。
だけどきっと、ユーロニモスもヴァーグも、周りから「凄い」と言われたかっただけな気もするし、その為の一つの方法が「サタニズム」や半キリスト教だったのではないだろうか。
作品を見ていると、ユーロニモスは知ったかぶりのヤツのことを「ポーザー」とバカにはするけど殴ったりはしないし、妹のことも大事にしてたし、俺はカッコいいってことを周りの人やレコード会社に認めてほしくて色々やってたら、周りが暴走し始めちゃって手に追えなくなったような。
本音でぶつかってれば良かったんだよね、きっと。

自殺ジャケットの本人、死に取り憑かれた初代ボーカル デッドの出番が前半30分ぐらいでちょっと拍子抜けしたけど、この時点ではまだそんなにバンドは狂ってなくて、街の悪ガキ止まりだったのが、お金が絡んだりして本当に狂っていくのはこの後だったんだな。

真に理解できてなくても、ユーロニモスにとってホントの親友はデッドだけだったんだろうな…
デッドの自殺シーンはめちゃくちゃリアルでめちゃくちゃキツかった。
リスカシーンも動物の死骸も沢山出てくるこの作品、ホント見る人を選ぶな…なんとか耐えられた。

ユーロニモスがヴァーグにメッタ刺しにされるところはボカシ入ってて、あれ頭に刺さってたから、出てたのかな…中身が…

偏見かもだけど、男の人って「ポーザー」って呼ばれるの本当に嫌いだよね。
自尊心傷つけられる的な…?

ストレスの捌け口を誤ってしまった行く先、やぶれかぶれ重たく残念なやるせない気持ちになる作品だったけど、ユーロニモスを演じたロリー・カルキンがとにかくキマりまくってた!!最高!!🤘
黒いロン毛が丹精なお顔に似合ってて、コープスペイントしてギター弾くライブシーンなんてバチくそにカッコよかった!(ピエロとかの白塗りは嫌いだけど、コープスペイントは許せてしまう己の都合の良さ)
てかユーロニモスは若干イケメンになりすぎだけど、みんな本人に似てるんだよなぁ。特にヴァーグ!激似!!

こんなに邪悪な攻撃性に満ちた作品、そりゃあ撮影終わっても演者が役から抜けきれず衣装のまま帰ろうとしちゃうわけだわ。

暴走しそうなユーロニモスに見切りをつけて早々に脱退したネクロブッチャーが、現在のMAYHEMに戻ってるって、なんかエモい。
ローリー・カルキンがメタルバンドのリーダーを演じ、そのバンドが過激さを増し方向性を失っていくクライムドラマ


バンド名は『メイヘム』

始まりは悪魔崇拝"ごっこ"みいな楽しいバンドだったのにねぇ。


スウェーデンからやって来たカリスマ性を持つ新しいヴォーカルのテッド(ジャック・キルマー)

凄いなこいつw
可愛い顔してるのにやることなすことヤベェやつ(;´∀`)

その後、テッドは…


その出来事で立ち止まるどころか更なる成長へと向かい、どんどん邪悪さを増していくメイヘム。

リーダーのユーロニモス(ローリー・カルキン)はメンバーを焚き付けもっと過激にと…


教会を放火

そして殺人


引き返せないところまで来てしまう。


とくに元はメイヘムファンだった新しいヴォーカルのヴァーグね。
真面目で馬鹿で無知ってのが一番最悪だわ(。・`з・)ノ

記者呼んどいてアホ丸出し(笑)

で、終いにゃあれだもん。
急にそこだけモザイク入れるかねw

でも生々しさもあって怖いラストでした。

今さら髪切って真面目ぶったってねー。
軽口を叩いて責任取らなかったツケが回ってきた感じで(  ̄ー ̄)ノ

行き場のない激しい感情だけが画面いっぱいに溢れている血塗られた映画
著書を学生時代に読んでいた。やっぱり、ブラックメタル最高だ。みんなカッコよくて、みんなわいのヒーローだ。
衝撃の連発でした。

これらが実際にあったとは!
その時代産まれていたけどこんな大事件があったんですか?!

内容もさること、映像の出来が、かなりヘヴィです。重厚でダークな感じがエグいです。

ところで主人公は誰かに似てると思っていたら、マコーレーカルキンさんの弟さんだったんですね。ちょいとこちらもびっくらぽん!
jin

jinの感想・評価

1.5
何の想いも伝わらない無能なモンド映画。

登場人物はみんな単に頭が悪いキチガイニートで、
トレスポ、オレンジオマージュにまたかという印象。

ただし商業になるくらいだから、どんな味付けか知りたいというのは充分観る動機になる。

ところがこの映画の支えは無能たちが相手や自分の首をナイフで裂いたり切り刻んだりというショックシーンのみ。

主人公も成長したように見えて行き当たりばったり。

期待外れで不愉快で、
こんなくだらない映画に時間を使った事に後悔しかない。

ただし、唯一「良いな!」と思えたシーンが。
主人公がスチールを撮りに来た女子カメラマンとレンズを挟んで向き合っていると一瞬で恋に落ち、強引にキスをする。
本能的、発作的なエネルギーが感じられた。

そこが無ければ1点以下の映画です。
ネコ

ネコの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

実在しているバンドだとは思わなかった。
ある程度盛られてんだろって思ってたけど、バンドの事を調べたら割とストーリー通りで普通に引いた(笑)
最初は普通のブラックメタルバンドだったけど、メンバーのデッドの死により、より過激になって最終的には制御不能になるストーリーだけど、主人公のユーロニモスがかなりのヘタレでなにかとイキっていた。(そら恨まれるわ)
メイヘムの音楽どうこうというよりはブラック特有の悪魔信仰(かなり行き過ぎた)の暴走って感じだった。
あんだけ悪魔信仰だと志し高くしてたヴァーグも、記者にバカにされていて、めちゃくちゃ哀れだった(笑)
あと、この手の映画に多い明らか不自然なモザイクをどうにかしてほしい。
レオ

レオの感想・評価

4.5
ブラックメタルバンド「メイヘム」の真実と虚構を織り交ぜた伝記。メイヘムの前提知識は衝撃的なアルバムジャケットのことくらいで、曲は知らなかった。作中ではそんなに音楽やらないので、知らなくても面白かった。
R15版を鑑賞。モザイクかけるシーンの基準はよく分からなかった。主人公ユーロニモスを演じているマコーレ・カルキンの実弟、ロリー・カルキンの真っ直ぐに見つめる瞳、表情がよかった。そして北欧の風景と合わせてシガー・ロスの曲いっぱい使われて雰囲気よかった。猫好きは注意
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