世界的に躁鬱な世の中ですから、(特に日本とアメリカなんかは)韓国映画に対する眼差し、期待は格段に今後上がっていくはずです。つまり、本作は韓国でしか撮ることのできなかった極上のエンタメ作品。
『パラサイト』や『はちどり』など話題作がかなり深刻な側面があって、どうしても観た後色々考えたけど、本作は一切頭空っぽで見れる、なんでかというとテーマが「家族」ではなく「擬似家族」なんだからです。で、これはあくまで個人的な見立てだけど2020年代は「擬似家族」の重要性、家族ではないんだけど家族幻想もあるよ、という話がどんどん増えると思います。
単純にめちゃくちゃ面白いコメディだけど、カット割りがいちいちカッコ良かったり、お金かかってるなーっていう感じはもう今のハリウッドには出せないでしょう、
よくよく考えたら、今年公開の『初恋』って頭２個くらい飛び出してたよなあ、本作を観てそんなことを思ったりした。
