☆お父さんが死んだお母さんに変わってしまうエキセントリックな家族ドタバタコメディ。テーマには今時のジェンダー観が取り入れられていて新鮮。
☆ヒロインのシーンや女性の服装、インテリアや小物、看板などフレンチポップでカラフルな雰囲気が可愛くてお洒落で日本っぽくない。レイヤードのワンピース姿が可愛かった。日常が魔法のようになる色に溢れていて楽しい。鮮やかなタッチの映像は、離島の自然が綺麗に映っていて、都会とのギャップを大きく見せている。構図が対称的だったりして面白い。リゾートな雰囲気もある。
☆コントのような地味に衝撃的な展開は突き抜けていて、シュールで良かった。
☆キャラクターが皆ぶっ飛んでいて、個性爆発している。お母さんになったお父さんを当たり前のように演じきってしまう板尾さんのセンスが凄い。スカートの似合い具合が凄い。会話のテンポも絶妙で面白い。
☆どんな料理の時も、お弁当にもなぜかいつも用意されたおはぎが素朴でとても美味しそう。「母さん、お帰り。」にはツボった。天ぷらを食べる音のサクッと音、おはぎをつく音など、強調されていてつい食べたくなる。
☆ダンスシーンはちょっとダサい感じで、カトリーナドヌーブを意識していそうだったが中途半端だった。ただ、モトーラはフェアリースタイルが似合いすぎていて流石だった。
☆主人公が違和感に気づいたシーンでの、「お母さんはいなくならないけど、お父さんはいなくなっちゃうの？」という台詞にはびっくり。
☆海での結婚式のシーンは、見たことないような色合いと演出で、美しさに感動した。
