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ボーダー 二つの世界のipekoのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.7
作りとしては非常に淡々としており、また主人公の見た目が華やかでないというハンデを負っているものの、不思議と飽きることなく観ることができた。
北欧映画作品に共通するじめっとした雰囲気に本作特有の不穏さが加えられているため、それが好きな人には合うのではないか。
思うに「ボーダー」という言葉には、ある2つの物事の「境界線」という意味と、境界線であるから「区別が曖昧である」という意味が込められている。
後者において、主人公の決断やラストの解釈が導かれるのが見所だろう。
蛇足だが、文学作品では『コンビニ人間』と少し通ずる部分があると思ったのと、ボカシに関しては作品の表現を阻害しているため考え直していただきたい。
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